ロンドン [哈利·波特大辞典]

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======ロンドン======
=====基本情報=====
  * タイプ: 主要都市（[[マグル]]と[[魔法族]]の共存地域）
  * 所在地: イギリス、イングランド南東部
  * 所有者 / 居住者: [[魔法省]]、[[聖マンゴ魔法疾患傷害病院]]、[[ブラック家]]、その他多数の[[魔法族]]
  * 主な特徴: イギリス魔法界の中心地であり、数多くの魔法関連施設が[[マグル]]の目から巧妙に隠されている。
=====概要と歴史=====
ロンドンは、イギリスの首都であると同時に、イギリス魔法界における政治・経済・文化の中心地です。[[マグル]]が暮らす広大な都市の喧騒の中に、[[魔法族]]だけがアクセスできる数々の重要な場所が隠されています。[[漏れ鍋]]のパブや[[キングズ・クロス駅]]の[[九と四分の三番線]]のように、特定の入口を通じてのみ魔法界の領域に入ることができます。
1692年に//[[国際魔法使い機密保持法]]//が施行されて以来、魔法界は[[マグル]]の世界からその存在を徹底的に秘匿するようになりました。ロンドンに存在する[[魔法省]]や[[ダイアゴン横丁]]といった施設も、強力な[[呪文]]や仕掛けによって[[マグル]]には認識できないようになっています。この都市は、二つの世界がすぐ隣にありながら、互いに干渉することなく共存している象徴的な場所です。
=====物語における役割=====
ロンドンは、[[ハリー・ポッター]]の物語全体を通じて極めて重要な舞台となります。
  * **魔法界への入り口**: [[ハグリッド]]に連れられて初めて[[漏れ鍋]]を訪れ、[[ダイアゴン横丁]]で魔法界の道具を揃えた場所であり、[[ホグワーツ特急]]に乗るために毎年[[キングズ・クロス駅]]を利用するなど、ハリーにとって魔法界への出発点です。
  * **避難場所と本部**: ダーズリー家を飛び出した際には[[夜の騎士バス]]でロンドンへ向かい、[[漏れ鍋]]に滞在しました。第二次[[魔法戦争]]においては、[[不死鳥の騎士団]]の本部がロンドン市内の[[グリモールド・プレイス十二番地]]に置かれ、騎士団メンバーにとっての拠点となりました。
  * **政治と戦闘の中心**: [[魔法省]]がロンドンに位置するため、ハリーの懲戒尋問や、[[神秘部]]での[[デスイーター]]との激しい戦闘など、物語の核心に迫る出来事がここで起こりました。また、[[ヴォルデモート]]の支配下となった[[魔法省]]への潜入作戦も、ロンドンを舞台に繰り広げられました。
=====既知の区域=====
ロンドン市内およびその周辺には、以下の魔法関連の場所が存在します。
  * **[[チャリング・クロス・ロード]]**
    * [[漏れ鍋]]: [[マグル]]には見えないパブで、[[ダイアゴン横丁]]への入り口。
    * [[ダイアゴン横丁]]: [[魔法族]]のための商店街。[[グリンゴッツ魔法銀行]]や[[オリバンダーの店]]などがある。
      * [[ノクターン横丁]]: [[ダイアゴン横丁]]から続く、[[闇の魔術]]に関連する店が並ぶ路地。
  * **[[ホワイトホール]]**
    * [[魔法省]]: イギリス魔法界の政府機関。地下深くに存在する。
  * **[[キングズ・クロス駅]]**
    * [[九と四分の三番線]]: [[ホグワーツ特急]]が発着する秘密のプラットフォーム。
  * **[[イズリントン区]]**
    * [[グリモールド・プレイス十二番地]]: [[ブラック家]]の屋敷であり、[[不死鳥の騎士団]]の本部。
  * **[[聖マンゴ魔法疾患傷害病院]]**: 魔法による病気や怪我を治療する専門病院。表向きは「パージ＆ダウズ商会」という閉鎖されたデパートになっている。
  * **[[トテナム・コート・通り]]**: ビル・ウィーズリーとフラー・デラクールの結婚式が[[デスイーター]]に襲撃された後、[[ハリー・ポッター]]、[[ロン・ウィーズリー]]、[[ハーマイオニー・グレンジャー]]が[[姿くらまし]]で逃げ込んだ場所。
=====舞台裏情報=====
  * J・K・ローリングは、自身の両親が[[キングズ・クロス駅]]で出会ったという個人的な思い出から、[[ハリー・ポッター]]が魔法界へ旅立つ場所としてこの駅を選んだと語っています。（作者インタビュー）
  * 映画版では、ロンドンの様々な実在の場所がロケ地として使用されました。例えば、[[ダイアゴン横丁]]はレドンホール・マーケット、[[グリンゴッツ魔法銀行]]の外観はオーストラリア・ハウスが撮影に使われています。（映画設定）
  * 第6巻『謎のプリンス』の冒頭で[[デスイーター]]が破壊する橋は、原作では「ブロックデール橋」という架空の橋ですが、映画では実在の「ミレニアムブリッジ」に変更され、印象的なシーンとなりました。（映画設定）
  * Pottermoreによると、[[魔法省]]は[[マグル]]の政府機関が集中する[[ホワイトホール]]の地下深くに位置しているとされています。（Pottermore）