======おとり爆弾====== =====基本情報===== * タイプ: [[魔法道具]]、いたずらグッズ * 所有者: [[フレッド・ウィーズリー]]と[[ジョージ・ウィーズリー]] (発明者)、[[ハリー・ポッター]] (使用者) * 製造者: [[フレッド・ウィーズリー]]と[[ジョージ・ウィーズリー]] =====説明と外観===== おとり爆弾は、黒くて角が生えた奇妙な物体で、作中では「肉付きの良い独楽と、とげとげしたヒキガエルを掛け合わせたような」と描写されています。[[ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ]]で販売されている、高度な陽動を目的とした魔法のいたずらグッズです。 =====魔法的な特性と用途===== この道具の主な機能は、**陽動**です。地面に落とされると、本体は自律的に走り去って物陰に隠れ、数秒後に大きな爆発音を立てると同時に、周囲を覆い尽くすほどの濃い黒煙を噴出させます。この混乱は、使用者が人々の注意をそらして隠密行動を取るための絶好の機会を作り出します。 その有効性から、単なるいたずらグッズとしてだけでなく、実戦的な道具としても高く評価されています。事実、[[第二次魔法戦争]]の激化に伴い、[[魔法省]]も闇の魔法使いとの戦いに備え、この製品を大量に発注したことがありました。 =====物語における役割===== 『[[ハリー・ポッターと謎のプリンス]]』において、[[ハリー・ポッター]]はダイアゴン横丁にある[[ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ]]の店で初めてこの製品を目にし、いくつか購入しました。彼は後に、[[ドラコ・マルフォイ]]が[[必要の部屋]]を使っているのを突き止めるため、見張り役の[[ビンセント・クラッブ]]と[[グレゴリー・ゴイル]]の注意をそらすためにおとり爆弾の使用を検討しましたが、最終的には[[ペルー製インスタント煙幕]]を使用しました。 『[[ハリー・ポッターと死の秘宝]]』で、おとり爆弾は極めて重要な役割を果たしました。[[魔法省]]に侵入した際、ハリーは[[ドローレス・アンブリッジ]]の執務室に忍び込むためにこれを使用しました。廊下に仕掛けられたおとり爆弾は計画通りに爆発し、大混乱を引き起こしました。この隙に、[[透明マント]]を被ったハリーは誰にも気づかれずに執務室へ入り、[[分霊箱]]の一つである[[サラザール・スリザリンのロケット]]の捜索を続けることができました。 =====幕後情報===== * 映画『[[ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1]]』では、[[魔法省]]での場面が原作に忠実に再現されており、おとり爆弾が走り回り、爆発して煙を噴出させる様子が視覚的に描かれています。(映画設定)