======ウェールズ・グリーン種====== =====基本情報===== * **分類 (Classification):** [[ドラゴン]] * **魔法省分類 (Ministry of Magic Classification):** XXXXX (魔法使い殺し、飼育・懐柔不可能) * **原産地 (Native Region):** [[グレートブリテン島]]、[[ウェールズ]] * **外見的特徴 (Physical Characteristics):** 滑らかな緑色の鱗。後脚で歩行し、長くしなやかな首を持つ。(映画設定) * **特殊能力 (Special Abilities):** 細い噴流状の[[炎]]を吐く。メロディアスで特徴的な鳴き声を持つ。 * **卵 (Eggs):** 緑の斑点がある土気色の卵。 =====生態と習性===== ウェールズ・グリーン種は、その名の通り[[ウェールズ]]の山岳地帯に生息する[[ドラゴン]]です。他の多くの[[ドラゴン]]種と比較して、人間を積極的に避ける傾向があるため、//最も厄介ごとを起こさない種//の一つとされています。その主な獲物は羊であり、人間の居住地には滅多に姿を現しません。 この[[ドラゴン]]の鳴き声は非常に特徴的で、驚くほどメロディアスであると知られています。その[[炎]]は、広範囲に広がるのではなく、細く的を絞った噴流として放たれます。巣は通常、高山の岩場に作られます。 =====物語における役割===== ウェールズ・グリーン種は、主に『[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]]』において重要な役割を果たします。1994年に開催された[[三校対抗試合]]の第一の課題で、各校の代表選手が対峙する4頭の[[ドラゴン]]のうちの1頭として登場しました。 * **フラー・デラクールの対戦相手:** [[ボーバトン魔法アカデミー]]の代表選手である[[フラー・デラクール]]が、くじ引きによってこのウェールズ・グリーン種と対戦することになりました。 * **課題の遂行:** [[フラー]]は[[ドラゴン]]に対して[[眠りの呪文]]をかけ、その隙に金色の卵を奪取しようと試みました。呪文は成功したものの、眠り込んだ[[ドラゴン]]のいびきから放たれた[[炎]]が彼女のスカートを燃やしてしまいました。しかし、彼女は最終的に課題をクリアしました。 この出来事を通して、ウェールズ・グリーン種は比較的おとなしい性質を持つという評判とは裏腹に、[[ドラゴン]]としての本質的な危険性を読者に示しました。 =====関連する歴史的事件===== * **イルフラクーム事件 (1932年):** 一頭のウェールズ・グリーン種がウェールズの巣から離れ、[[マグル]]で賑わうデヴォン州イルフラクームの海岸に降り立った事件。当時休暇中だった魔法使いの一家(トーク家)が、その場にいた[[マグル]]全員に大規模な[[記憶呪文]]をかけるという勇敢な行動で[[国際魔法使い機密保持法]]の危機を救いました。この功績により、トーク家は[[マーリン勲章]]勲一等を授与されました。(『[[幻の動物とその生息地]]』) =====名前の由来===== その名前は非常に直接的です。 * **ウェールズ (Welsh):** 原産地である[[ウェールズ]]地方に由来します。 * **グリーン (Green):** その体の色である緑色に由来します。 =====舞台裏情報===== * **映画におけるデザイン:** 映画版『[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]]』に登場するウェールズ・グリーン種は、他の[[ドラゴン]]とは明確に区別されたデザインがなされています。特に、長くしなやかな首、頭部の角、そしてより爬虫類的な体つきが特徴的で、視覚的に優雅かつ危険な印象を与えます。(映画設定)