======ウサギ====== =====概要===== ウサギ (Rabbit) は、[[マグル]]と[[魔法界]]の両方で一般的に見られる非魔法動物である。物語においては、主にペットや[[占い学]]における象徴として登場するほか、近縁種である[[ノウサギ]] (Hare) は[[守護霊]]の姿として重要な役割を果たす。 =====魔法界における役割===== * **ペット:** [[魔法使い]]や[[魔女]]の家庭でペットとして飼育されることがある。[[ホグワーツ魔法魔術学校]]の生徒が飼っていた例も確認されている。 * **[[占い学]]の象徴:** [[紅茶占い]] (Tasseomancy) において、茶葉がウサギの形を成した場合、それは幸運の訪れを意味するとされる。 * **[[守護霊]]の姿:** ウサギ、特にその近縁種である[[ノウサギ]]は、[[守護霊の呪文]]によって呼び出される[[守護霊]]の形態の一つとなりうる。この姿は、自由や直感、あるいは再生の象徴とされることがある。 * **[[変身術]]の対象:** 作中でウサギを直接[[変身]]させる場面は描かれていないが、ネズミやカタツムリといった小動物が授業の対象となっていることから、ウサギもまた[[変身術]]の練習で用いられる可能性があると考えられる。 * **[[魔法生物]]との関連:** [[ニーズル]] (猫に似た生物) や[[ナール]] (ハリネズミに似た生物) のような魔法種が存在する動物もいるが、『[[幻の動物とその生息地]]』にはウサギの[[魔法生物]]種は記載されておらず、その存在は確認されていない。 =====物語における具体的な言及===== * **[[ラベンダー・ブラウン]]のペット:** 『[[ハリー・ポッターとアズカバンの囚人]]』において、[[グリフィンドール]]生の[[ラベンダー・ブラウン]]はペットのウサギ「ビンキー」を飼っていた。しかし、ビンキーはキツネに殺されてしまい、この出来事は[[シビル・トレローニー]]教授が「恐れていたことが起きた」と予言を的中させたと主張する根拠となった。 * **[[占い学]]の授業での登場:** 同じく『[[ハリー・ポッターとアズカバンの囚人]]』で、[[ハリー・ポッター]]の紅茶の茶葉を占った[[シビル・トレローニー]]教授は、その中にウサギの形を見出し、「幸運、とても幸運」と解釈した。 * **[[ルーナ・ラブグッド]]の[[守護霊]]:** [[レイブンクロー]]生の[[ルーナ・ラブグッド]]が呼び出す[[守護霊]]は、ウサギではなく、その近縁種である[[ノウサギ]] (Hare) の姿をとる。彼女の銀色の[[守護霊]]は、『[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団]]』の[[ダンブルドア軍団]]の訓練や、『[[ハリー・ポッターと死の秘宝]]』における[[ホグワーツの戦い]]で[[吸魂鬼]]を追い払う際に活躍した。 =====幕後情報===== * **映画での描写:** 映画版『[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団]]』では、[[ダンブルドア軍団]]が[[有求必応屋]]で[[守護霊の呪文]]を練習する場面で、[[ルーナ・ラブグッド]]の[[ノウサギ]]の[[守護霊]]がCGで生き生きと描かれている。(映画設定) * **翻訳上の注意点:** 英語原作では //"rabbit"// と //"hare"// が明確に区別されている。[[ラベンダー・ブラウン]]のペットは //"rabbit"// ([[ウサギ]]) である一方、[[ルーナ・ラブグッド]]の[[守護霊]]は //"hare"// ([[ノウサギ]]) である。日本語訳でもこの区別は反映されている。