======ゴールデン・スニジェット====== =====基本情報===== * タイプ (Type): [[魔法生物]]、[[ゴールデン・スニッチ]]の原型 * 分類 (Classification): [[魔法省]]分類XXXX(危険、専門知識が必要、または熟練した[[魔法使い]]でなければ扱えない)(//[[幻の動物とその生息地]]//) * 生息地 (Habitat): 北ヨーロッパ * 関連人物 (Related Figures): [[バーバラス・ブラッジ]]、[[エルフリーダ・クラッグ]]、[[ボーマン・ライト]] =====記述と外見===== ゴールデン・スニジェットは、非常に珍しい、保護指定を受けている鳥の一種の[[魔法生物]]です。その体は完全に球形で、重さは現代の[[ゴールデン・スニッチ]]とほぼ同じです。目はルビーのように輝く赤い色をしており、非常に長く細い嘴を持っています。全身が美しい黄金の羽毛で覆われています。 この生物の最も顕著な特徴は、その驚異的な飛行能力にあります。翼の関節が完全に回転するため、ほとんどあり得ないほどの速さと精度で方向転換が可能です。この能力により、スニジェットは捕獲を非常に巧みに回避することができ、熟練した[[魔法使い]]でさえ捕らえるのは至難の業です。(//[[クィディッチ今昔]]//) =====魔法特性と用途===== ゴールデン・スニジェットは、その捕獲の極端な難しさから、初期の[[クィディッチ]]の試合で重要な役割を果たしました。また、その美しい黄金の羽毛と宝石のような目は、かつて高値で取引されていました。羽は高級な[[羽ペン]]の材料として珍重され、目は金と交換されたと言われています。(//[[クィディッチ今昔]]//) スニジェットは非常に脆弱な生物であり、人間が強く握りしめるだけで簡単に圧死してしまいます。この特性が、後に[[クィディッチ]]のルール変更と[[ゴールデン・スニッチ]]の発明に繋がる悲劇的な背景となりました。 =====歴史===== ゴールデン・スニジェットが[[クィディッチ]]に関わるようになったのは、1269年の試合に遡ります。当時、[[魔法使い評議会]]議長であった[[バーバラス・ブラッジ]]が試合にスニジェットを籠に入れて持ち込み、それを捕まえた選手に150[[ガリオン]]という莫大な賞金を与えると宣言したことが起源です。これが伝統となり、以降の試合では毎回スニジェットが放たれるようになりました。 しかし、この習慣はゴールデン・スニジェットの乱獲を招き、瞬く間に絶滅の危機に瀕させました。この状況を憂慮した14世紀の[[魔法使い評議会]]議長、[[エルフリーダ・クラッグ]]は、スニジェットを捕獲したり危害を加えたりすることを全面的に禁止し、保護種に指定しました。彼女はまた、スニジェットを保護するための「モデスティ・ラブノット・ゴールデン・スニジェット保護区」をサマセット州に設立しました。 スニジェットを[[クィディッチ]]で使用できなくなったため、[[ゴドリックの谷]]に住む熟練した魔法金属細工師であった[[ボーマン・ライト]]が、代替品として[[ゴールデン・スニッチ]]を発明しました。スニッチはスニジェットの飛行パターンと重量を精密に模倣して作られており、これにより[[クィディッチ]]の伝統は守られ、スニジェットの種も保護されることになりました。(//[[クィディッチ今昔]]//) =====物語における役割===== ゴールデン・スニジェット自体は、[[ハリー・ポッター]]の物語本編には直接登場しません。その存在と歴史は、主に[[ホグワーツ]]の教科書である//[[クィディッチ今昔]]//の中で語られています。この本を通じて、[[ハリー]]と読者は[[クィディッチ]]というスポーツの起源と、[[ゴールデン・スニッチ]]がなぜ150点という高得点を持つのかという背景を理解することができます。 [[アルバス・ダンブルドア]]が[[ハリー]]に遺した最初の[[ゴールデン・スニッチ]]は、「肉の記憶 (Flesh Memory)」という特性を持っていました。これは、スニッチがその原型である生きた鳥、ゴールデン・スニジェットの特性を魔法的に受け継いでいることを示唆しています。 =====幕後情報===== * ゴールデン・スニジェットに関する詳細な情報は、J.K. ローリングが執筆した関連書籍//[[クィディッチ今昔]]// (Quidditch Through the Ages) が主な出典です。 * その名前は、"snitch"(ひったくる)と "midget"(非常に小さいもの)を組み合わせたかばん語である可能性があります。