======チェイサー (Chaser)====== =====概要===== チェイサーは、魔法界で最も人気のあるスポーツである[[クィディッチ]]における3つのポジションのうちの一つです。各チームに3人ずつ配置され、攻撃の主力を担います。主な役割は、赤いボールである[[クアッフル]]を奪い合い、相手チームの3つのゴールポストのいずれかに通して10点の得点を得ることです。 =====役割と戦術===== チェイサーの役割は多岐にわたりますが、主に攻撃とボールの保持に重点が置かれます。 * **得点 (Scoring):** チェイサーの最も重要な任務は、[[クアッフル]]を相手チームの[[キーパー]]が守るゴールに通すことです。成功すると、チームに10点が加算されます。 * **連携プレー (Teamwork):** 3人のチェイサーは、パスを交換しながら相手の防御を突破します。優れたチームは、//鷹の頭の攻撃フォーメーション// (Hawkshead Attacking Formation) のような組織的な戦術を駆使します。 * **ボールの奪取 (Regaining Possession):** 相手チームが[[クアッフル]]を保持している場合、チェイサーは防御的な役割も担い、相手チェイサーからボールを奪い返すことが求められます。 * **妨害の回避 (Avoiding Obstacles):** チェイサーは、相手チームの[[ビーター]]が打ち出す危険な[[ブラッジャー]]を避けながら、プレーを続けなければなりません。 =====関連するルール===== チェイサーのプレーには、[[クィディッチ]]の公式ルールブックに定められたいくつかの重要な規則が適用されます。 * **ストゥージング (Stooging):** 2人以上のチェイサーが同時に採点エリアに侵入する反則行為。これは、相手の[[キーパー]]を妨害または突き飛ばすことを防ぐためのルールです。 * **クアッフルの扱い (Handling the Quaffle):** チェイサーは[[クアッフル]]を手で運び、投げることのみが許可されています。故意に蹴ることは反則と見なされます。([[クィディッチ今昔]]) * **身体的接触 (Physical Contact):** プレーヤーが意図的に相手に衝突する反則行為である//ブラッチング// (Blatching) は禁止されていますが、[[クアッフル]]の奪い合いにおけるある程度の身体接触は許容されます。 =====著名なチェイサー===== 物語には、ホグワーツの寮チームやプロチームに所属する多くの優れたチェイサーが登場します。 * **[[グリフィンドール]]寮チーム:** * [[アンジェリーナ・ジョンソン]] * [[アリシア・スピネット]] * [[ケイティ・ベル]] * [[ジニー・ウィーズリー]] (後に[[シーカー]]も務める) * [[ディーン・トーマス]] (ケイティ・ベルの代理として出場) * [[デメルザ・ロビンズ]] * **[[スリザリン]]寮チーム:** * [[マーカス・フリント]] (キャプテン兼任) * [[エイドリアン・ピュシー]] * [[モンタギュー]] * [[ウォリントン]] * **[[レイブンクロー]]寮チーム:** * [[ロジャー・デイビース]] (キャプテン兼任) * **[[ハッフルパフ]]寮チーム:** * [[ザカリアス・スミス]] * **プロチーム:** * [[グウェノグ・ジョーンズ]] (ホリヘッド・ハーピーズのキャプテン) =====幕後情報===== * チェイサーの役割は、マグルのスポーツにおけるバスケットボールのフォワードや、サッカーのストライカーに相当し、チームの主要な得点源としての役割を担っています。 * 映画版の[[クィディッチ]]の試合では、原作小説の描写よりもチェイサー同士の身体的な接触やボールの奪い合いが激しく、よりダイナミックに描かれる傾向があります。(映画設定)