======デボン====== =====基本情報===== * タイプ (Type): 英国の州、[[魔法族]]のコミュニティ * 地点 (Location): 南西イングランド * 所有者 / 居民 (Owner/Residents): [[ウィーズリー家]]、[[ラブグッド家]]、[[ディゴリー家]]、[[フォーセット家]]など * 重要特征 (Key Features): [[マグル]]の村の近くに著名な[[魔法族]]の家族が複数居住する、のどかな田園地帯。[[クィディッチ・ワールドカップ]]への[[ポートキー]] (移動キー) の出発点となった丘がある。 =====記述と歴史===== デボンはイングランド南西部に実在する州であり、[[魔法界]]においても重要な地域として知られている。特に、[[オッタリー・セント・キャッチポール]]という村の周辺には、[[ウィーズリー家]]をはじめとする多くの[[魔法族]]の家族が、[[マグル]]に紛れて暮らしている。 この地域で最も有名な住居は、[[ウィーズリー家]]の自宅である「[[隠れ穴]] (The Burrow)」である。[[隠れ穴]]は、魔法によって増改築を繰り返した、曲がりくねった塔のような建物で、温かく家庭的な雰囲気に満ちている。また、近くには[[ルーナ・ラブグッド]]とその父[[ゼノフィリウス・ラブグッド]]が住む、黒い円筒形のユニークな家「ラブグッド邸」も存在する。 デボンの田園風景は、なだらかな丘と緑豊かな土地が特徴で、物語の中では安らぎや「故郷」を象徴する場所として描かれている。 =====物語における役割===== デボンは、特に[[ハリー・ポッター]]にとって第二の故郷ともいえる[[隠れ穴]]がある場所として、シリーズ全体で重要な役割を果たす。 * **[[ハリー・ポッターと秘密の部屋]]**: [[ハリー]]が初めて[[隠れ穴]]を訪れ、[[ウィーズリー家]]の温かい歓迎を受ける。 * **[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]]**: [[ハリー]]、[[ウィーズリー家]]、[[ディゴリー家]]が[[ストーツヘッドの丘]]で合流し、[[ポートキー]]を使って[[クィディッチ・ワールドカップ]]へ向かう出発点となった。 * **[[ハリー・ポッターと謎のプリンス]]**: クリスマス休暇中、[[隠れ穴]]が[[ベラトリックス・レストレンジ]]や[[フェンリール・グレイバック]]を含む[[死喰い人]] (デスイーター) の襲撃を受ける。 * **[[ハリー・ポッターと死の秘宝]]**: [[隠れ穴]]は[[不死鳥の騎士団]]の事実上の本部として機能し、[[ビル・ウィーズリー]]と[[フラー・デラクール]]の結婚式が執り行われた。式の最中に[[魔法省]]の陥落が伝えられ、[[ハリー]]たちの逃亡生活が始まる。その後、[[ハリー]]たちは[[死の秘宝]]の情報を求めて、この地にあるラブグッド邸を訪れる。 =====既知の区域===== * [[オッタリー・セント・キャッチポール]] (Ottery St Catchpole): [[ウィーズリー家]]などが住む村。 * [[隠れ穴]] (The Burrow): [[ウィーズリー家]]の自宅。 * ラブグッド邸 (Lovegood House): [[ラブグッド家]]の自宅。 * [[ストーツヘッドの丘]] (Stoatshead Hill): 1994年の[[クィディッチ・ワールドカップ]]へ向かうための[[ポートキー]]が設置された丘。 =====幕後情報===== * [[オッタリー・セント・キャッチポール]]という地名は、デボン州に実在する町「オタリー・セント・メアリー (Ottery St Mary)」から着想を得ている。この町は、燃えるタール樽を担いで通りを練り歩くという風変わりな祭りで知られており、[[魔法界]]の奇妙で魅力的な雰囲気に通じるものがある。 * 作者であるJ.K.ローリングが育った場所がデボン州に近いため、作中で描かれるイギリスの田舎の風景には、彼女自身の原体験が反映されている可能性がある。