======ニンバス2000====== =====基本情報===== * タイプ: [[魔法のほうき]] (スポーツ用具、交通機関) * 所有者: [[ハリー・ポッター]] ([[ミネルバ・マクゴナガル]] が [[グリフィンドール]] の [[クィディッチ]] チームのために購入) * 製造者: [[ニンバス・レーシング・ブルーム・カンパニー]] =====説明と外観===== ニンバス2000は、1991年に発売された当時、市場で最も速いとされた最高級のレース用ほうきです。 柄はなめらかな **マホガニー** 製で、光沢があり洗練された外観をしています。柄の上部には金文字で //「ニンバス2000」// というモデル名が刻印されています。尾の部分は、まっすぐで美しく整えられた小枝で構成されており、優れた空力特性と安定性を提供します。 [[ハリー・ポッター]] が初めてこのほうきを手にした際、その完璧なデザインと品質に感嘆しました。 =====魔法特性と用途===== ニンバス2000の主な用途は、高速での飛行と [[クィディッチ]] の競技です。その卓越したスピードと操作性により、特に [[シーカー]] にとっては大きなアドバンテージとなりました。 * **スピード**: 発売当時、他のどのほうきよりも速く、[[クィディッチ]] の試合で相手チームを圧倒するのに十分な性能を誇りました。 * **操作性**: バランスが良く、鋭いターンや急降下といった複雑な飛行も容易に行うことができました。[[ハリー・ポッター]] はこのほうきを駆使して、数々の試合で [[金のスニッチ]] を捕獲しました。 * **安定性**: 高速飛行中でも安定しており、乗り手は安心して飛行に集中することができました。 =====歴史===== ニンバス2000は、1991年に [[ニンバス・レーシング・ブルーム・カンパニー]] によって市場に投入され、すぐに人気モデルとなりました。 同年、[[ホグワーツ魔法魔術学校]] に入学した [[ハリー・ポッター]] は、最初の飛行術の授業で類稀なる才能を見せました。それに気づいた [[ミネルバ・マクゴナガル]] 教授は、1年生は自分のほうきを持つことを禁じる校則を特例として破り、グリフィンドール・チームの新しい [[シーカー]] となるハリーのためにこのニンバス2000を買い与えました。 ハリーはこのほうきを2年間にわたって愛用し、[[グリフィンドール]] を多くの勝利に導きました。しかし、3年生の時の [[ハッフルパフ]] との試合中、グラウンドに現れた [[吸魂鬼]] (ディメンター) の影響でハリーは意識を失い、ほうきから落下してしまいます。乗り手を失ったニンバス2000は制御不能に陥り、校庭の [[暴れ柳]] に激突して粉々に破壊されてしまいました。 =====物語における役割===== ニンバス2000は、ハリーにとって単なる道具以上の意味を持つ重要なアイテムです。 * **才能の象徴**: このほうきは、ハリーが魔法界で初めて自分の才能を認められ、輝ける場所を見つけたことの象徴です。[[クィディッチ]] は、彼が「選ばれし者」としてではなく、一人の優れた選手として評価される数少ない機会でした。 * **初めての宝物**: ダーズリー家で何も与えられずに育ったハリーにとって、ニンバス2000は人生で初めて手にした真の宝物であり、大切にしていました。 * **物語の転換点**: ほうきの破壊は、ハリーの3年生における困難の始まりを象徴する出来事でした。しかし、この喪失があったからこそ、後に名付け親である [[シリウス・ブラック]] から匿名の贈り物として [[ファイアボルト]] を受け取ることになり、物語の新たな展開へと繋がっていきます。 =====舞台裏情報===== * 映画版では、ニンバス2000の柄と尾を繋ぐ部分に精巧な金色の金属パーツや、折りたたみ式の足置きがデザインされていますが、これらは原作小説にはない詳細な描写です。(映画設定)