======呪いのオパールのネックレス====== =====基本情報===== * タイプ (Type): [[呪いの品]]、[[闇の魔術の道具]] * 所有者 (Owners): [[ボージン・アンド・バークス]] (販売者)、[[ドラコ・マルフォイ]] (購入者)、[[ケイティ・ベル]] (運び手)、過去に19人の[[マグル]]の所有者 * 製造者 (Maker): 不明 =====記述と外観===== 非常に精巧で美しいオパールの[[ネックレス]]。[[夜の闇横丁]]にある[[ボージン・アンド・バークス]]の店で販売されていた際には、「呪いあり。これまでに19人の[[マグル]]の所有者の命を奪った」という警告文が添えられていた。その外見の魅力とは裏腹に、極めて危険な[[闇の魔術]]がかけられている。 =====魔法の特性と用途===== この[[ネックレス]]にかけられた呪いは非常に強力で、着用者の生命を脅かすものである。素肌が直接触れると、ほぼ確実に死に至るとされる。作中では、[[グリフィンドール]]のクィディッチ選手である[[ケイティ・ベル]]が、手袋の小さな穴を通して偶然この[[ネックレス]]に触れてしまった。その結果、彼女は空中に激しく突き上げられて苦しみ、意識を失った。この呪いは非常に特殊かつ強力で、[[ホグワーツ]]の熟練した魔法使いでもすぐには対処できず、彼女は[[聖マンゴ魔法疾患傷害病院]]で数ヶ月にわたる治療を必要とした。 この[[ネックレス]]は、その強力な呪いのために暗殺道具として利用された。 =====歴史===== この[[ネックレス]]は、[[ハリー・ポッター]]が2年生の時に、誤って[[煙突飛行粉]]で[[ボージン・アンド・バークス]]にたどり着いた際に初めて目撃している。その時点で既に、19人の[[マグル]]の所有者を死に至らしめたという邪悪な歴史を持っていた。 1996年から1997年にかけての学校年度において、[[ヴォルデモート卿]]から[[アルバス・ダンブルドア]]を殺害する任務を課せられた[[ドラコ・マルフォイ]]がこの[[ネックレス]]を購入した。彼は[[ホッグズ・ヘッド]]の女主人である[[マダム・ロスメルタ]]に[[服従の呪い]]をかけ、彼女を介して[[ネックレス]]を[[ホグワーツ]]の生徒である[[ケイティ・ベル]]に渡させ、[[ダンブルドア]]への贈り物として届けさせようと画策した。 =====物語における役割===== この[[ネックレス]]は、『[[ハリー・ポッターと謎のプリンス]]』における[[ドラコ・マルフォイ]]の[[ダンブルドア]]暗殺計画の最初の試みとして、物語に緊張感をもたらす重要な役割を果たした。この事件は、[[ホグワーツ]]の安全神話が崩れ始め、外部からの脅威が校内にまで及んでいることを示す象徴的な出来事となった。 [[ハリー・ポッター]]は、この事件の背後に[[マルフォイ]]がいると確信し、彼への疑念を深めることになる。この暗殺計画の失敗は、[[マルフォイ]]を精神的にさらに追い詰め、もう一つの計画である[[姿をくらますキャビネット]]の修理に駆り立てる一因となった。 =====舞台裏情報===== この[[ネックレス]]の製作者や、かけられた呪いの具体的な性質について、J.K. ローリングによる追加情報は明かされていない。映画版『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でも、[[ケイティ・ベル]]が呪われる場面は原作に沿って描かれており、この道具の恐ろしさを視覚的に表現している。(映画設定)