======ハッフルパフの談話室と寝室====== =====基本情報===== * タイプ (Type): [[談話室]]、[[学生寮]] * 場所 (Location): [[ホグワーツ城]]の[[厨房]]に通じる廊下沿い、地下階 * 所有者 / 居住者 (Owner/Residents): [[ハッフルパフ]]寮に所属する学生と教職員 * 重要な特徴 (Key Features): 樽の山に隠された入り口、リズミカルなタップによる開錠、不正解者への防御機構 =====記述と歴史===== [[ハッフルパフ]]の談話室と寝室は、[[ホグワーツ城]]の厨房と同じ廊下にある地下に位置しています。その入り口は、廊下の右側にある窪みに積まれた大きな樽の山に巧妙に隠されています。他の寮の談話室とは異なり、合言葉を必要としません。 入り口を開けるには、二段目の中央にある樽を「**ヘルガ・ハッフルパフ**」のリズムでタップする必要があります。正しいリズムでタップされると、樽の蓋が旋回して開き、通路が現れます。この方法は、[[ハッフルパフ]]寮が創設以来、一度も部外者の侵入を許したことがないと言われる所以の一つです。もし間違った樽をタップしたり、タップのリズムを間違えたりすると、侵入者は別の樽の蓋から大量の酢を浴びせられることになります(Pottermore)。 談話室の内部は、原作七部作の中では直接描写されていません。以下の記述は、J.K. ローリングが公式サイト [[Pottermore]] で明かした情報に基づきます。 談話室は、アナグマの巣穴を彷彿とさせる、心地よく丸みを帯びたアットホームな空間です。天井は低く、壁には陽気な黄色の垂れ幕が飾られています。部屋にはふかふかのアームチェアが置かれ、銅製の装飾品が温かみのある光を放っています。寮監である[[ポモーナ・スプラウト]]教授の影響で、室内には多くの植物が飾られており、中には踊ったり話したりするものもあると言われています。地面の高さにある丸い窓からは、日光が差し込み、タンポポや揺れる草が見えます。 =====物語における役割===== [[ハッフルパフ]]の談話室は、物語の中で[[ハリー・ポッター]]が一度も訪れなかった唯一の寮の談話室であるため、主要な出来事の舞台となることはありませんでした。 * **[[ハリー・ポッターと秘密の部屋]]**: [[ハリー・ポッター]]と[[ロン・ウィーズリー]]が[[ポリジュース薬]]を使って[[スリザリン]]寮に潜入する計画を立てる際、[[厨房]]を訪れる途中でその入り口の近くを通っています。 * **[[ハリー・ポッターと死の秘宝]]**: [[ホグワーツの戦い]]の直前、[[ハッフルパフ]]の生徒たちが談話室に集まるよう指示される場面があり、その場所が[[厨房]]の近くであることが示唆されています。 この場所の役割は、主に[[ハッフルパフ]]寮の「**公平、忠実、勤勉**」といった特性を象徴する世界観構築にあります。その入り口の仕組みは、派手さや知的な挑戦よりも、実直さと寮への帰属意識を重んじる[[ハッフルパフ]]の気質を反映しています。 =====既知の区域===== * [[ハッフルパフの談話室]] (Hufflepuff Common Room) * 男子寝室 (Boys' Dormitory) * 女子寝室 (Girls' Dormitory) =====舞台裏情報===== * [[ハッフルパフ]]の談話室は、ハリーが作中で訪れなかった唯一の寮の談話室です。彼は自身の[[グリフィンドール]]寮、2年次に潜入した[[スリザリン]]寮、そして7年次に足を踏み入れた[[レイブンクロー]]寮の談話室には入っています。 * 内部の装飾や雰囲気に関する詳細な情報は、すべてJ.K. ローリングが公式サイト [[Pottermore]](現 Wizarding World)で公開したものであり、原作小説には記述がありません。 * 寮に入るための方法が、[[グリフィンドール]]の「合言葉」、[[スリザリン]]の「合言葉」、[[レイブンクロー]]の「なぞなぞ」とは異なり、「特定のリズムで叩く」というユニークなものである点は、寮の個性を際立たせています。