======ビードルの物語====== =====基本情報===== * タイプ: [[魔法]]の童話集、[[死の秘宝]]への手掛かり * 所有者: [[吟遊詩人ビードル]] (著者)、[[アルバス・ダンブルドア]]、[[ハーマイオニー・グレンジャー]] * 製作者: [[吟遊詩人ビードル]] =====記述と外観===== 『ビードルの物語』は、魔法界の子どもたちにとって、[[マグル]]の「シンデレラ」や「白雪姫」に相当する、古くから親しまれている古典的な童話集です。 [[ハーマイオニー・グレンジャー]]が[[アルバス・ダンブルドア]]から遺贈された版は、古びた小さな本で、その装丁は所々シミがあり剥がれていました。表紙に記されたタイトルは、ラテン文字ではなく[[古代ルーン文字]]で書かれていました。 =====魔法の特性と用途===== この本の第一の目的は、若い[[魔法使い]]や[[魔女]]に向けた教訓的な物語を提供することです。しかし、物語全体における最も重要な役割は、[[死の秘宝]]に関する決定的な手掛かりを秘めている点にあります。 * **三人兄弟の物語**: 収録されている物語の一つである「[[三人兄弟の物語]]」には、[[死の秘宝]]として知られる3つの強力な魔法の品々 — **[[ニワトコの杖]]**、**[[蘇りの石]]**、そして**[[透明マント]]** — の起源が寓話として語られています。 * **ダンブルドアの残した手がかり**: [[アルバス・ダンブルドア]]がハーマイオニーに残した本には、「三人兄弟の物語」のタイトルの上に、彼自身の手で描かれた[[死の秘宝]]のシンボルが記されていました。これは、ハリーたちが[[死の秘宝]]の謎を解き明かすための極めて重要な鍵となりました。 =====歴史===== 本書は、15世紀の[[魔法使い]]である[[吟遊詩人ビードル]]によって執筆されました。原文は[[古代ルーン文字]]で書かれたとされています。 長い年月を経て、この本は魔法界の文学における不朽の古典となり、[[ウィーズリー家]]のような純血の家系では、子どもたちが寝る前に読み聞かせられるほど親しまれていました。一方で、[[マグル]]の世界で育った[[ハリー・ポッター]]や[[ハーマイオニー・グレンジャー]]は、この物語集の存在を全く知りませんでした。 [[アルバス・ダンブルドア]]は、自身の死後、所持していた一冊を遺言によって[[ハーマイオニー・グレンジャー]]に遺贈しました。 =====物語における役割===== 『[[ハリー・ポッターと死の秘宝]]』において、物語の核心をなす極めて重要なアイテムとして登場します。[[アルバス・ダンブルドア]]からの死後の贈り物として、当時の[[魔法大臣]]であった[[ルーファス・スクリムジョール]]を通じてハーマイオニーに渡されました。 ハーマイオニーが[[古代ルーン文字]]を解読する能力を持っていたため、一行は物語の内容と、そこに隠された[[死の秘宝]]のシンボルの意味を理解することができました。このシンボルは、彼らを[[ゼノフィリウス・ラブグッド]]の元へと導き、そこで彼らは[[死の秘宝]]の伝説について詳しく知ることになります。 特に「[[三人兄弟の物語]]」は、ハリーが[[死の秘宝]]の本質、[[ヴォルデモート]]の探求の目的、そしてダンブルドアの過去を理解する上で不可欠な役割を果たし、最終的に自らの運命を受け入れる助けとなりました。 =====幕後情報===== * J.K. ローリングは、2008年に現実世界で『ビードルの物語』をチャリティ目的で出版しました。(補足書籍) * 出版された書籍には、作中で言及された5つの物語(「魔法使いとポンポン跳ぶポット」、「幸運の泉」、「魔法使いの毛深い心臓」、「バビティ・ラビティとペチャクチャ根株」、「三人兄弟の物語」)がすべて収録されています。(補足書籍) * この書籍には、各物語に対する[[アルバス・ダンブルドア]]による注釈も含まれており、これは[[ハーマイオニー・グレンジャー]]が[[古代ルーン文字]]から翻訳したもの、という設定になっています。(補足書籍)