======ピラミッド====== =====基本情報===== * タイプ: 古代の墓、魔法的建造物 * 場所: [[エジプト]] * 所有者 / 居住者: 古代エジプトのファラオ * 重要な特徴: 古代の[[魔法使い]]によってかけられた強力な[[呪い]] =====説明と歴史===== [[エジプト]]に存在するピラミッドは、[[マグル]]が知る古代の王墓であると同時に、魔法界にとっても重要な意味を持つ建造物です。これらの巨大な墓は、墓荒らしから財宝やファラオの亡骸を守るため、古代エジプトの強力な[[魔法使い]]たちによって、複雑かつ致死的な[[呪い]]が幾重にもかけられています。 これらの[[呪い]]は非常に危険であるため、安全に内部を調査し、財宝を回収するには、専門的な知識と技術を持つ「[[呪い破り]]」と呼ばれる[[魔法使い]]が必要とされます。[[グリンゴッツ魔法銀行]]は、このような古代の墓から財宝を回収する業務のために[[呪い破り]]を雇用しており、[[ビル・ウィーズリー]]もその一人としてエジプトのピラミッドで働いていました。 =====物語における役割===== ピラミッドが物語で最も重要な役割を果たすのは、『[[ハリー・ポッターとアズカバンの囚人]]』においてです。1993年の夏、[[ウィーズリー家]]は[[日刊予言者新聞]]のガリオンくじ大賞を受賞し、その賞金を使ってエジプトへ旅行し、当時現地で働いていた[[ビル・ウィーズリー]]を訪ねました。 その際に一家がピラミッドの前で撮影した記念写真は新聞に掲載されました。この写真に写っていた[[ロン・ウィーズリー]]の肩に乗っていた[[ネズミ]]の[[スキャバーズ]]を、[[アズカバン]]で新聞を読んでいた[[シリウス・ブラック]]が目撃します。[[シリウス]]は、その[[ネズミ]]が死んだはずの裏切り者、[[ピーター・ペティグリュー]]の[[動物もどき]]の姿であることに気づき、脱獄を決意する直接のきっかけとなりました。この出来事は、第3巻の物語全体を動かす極めて重要な引き金となりました。 また、[[ロン]]は[[ハリー・ポッター]]に宛てた手紙の中で、ピラミッド内部の探検がいかに楽しかったか、そして古代エジプトの[[魔法使い]]が遺した[[呪い]]について興奮気味に語っています。 =====既知の区域===== 作中ではピラミッド内部の具体的な区域名は言及されていませんが、[[呪い]]のかけられた通路や墓室が存在することが示唆されています。[[ロン・ウィーズリー]]の手紙によれば、いくつかの墓ではミイラが暴れ出すような仕掛けもあったとされています。 =====幕後情報===== * 映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、[[ウィーズリー家]]がピラミッドの前で撮影した「動く写真」が映像として具体的に描かれており、原作の描写を視覚的に補強しています。(映画設定)