======ピンクの傘====== =====基本情報===== * タイプ (Type): [[魔杖]]の破片を隠した魔法道具 * 所有者 (Owners): [[ルビウス・ハグリッド]] * 製造者 (Maker): 不明(元の杖は[[オリバンダー]]製である可能性が高い) =====説明と外観===== [[ルビウス・ハグリッド]]が常に携帯している、大きくて少し古びたピンク色の傘。一見するとただの[[マグル]]の傘だが、その内部には彼が[[ホグワーツ魔法魔術学校]]を退学になった際に折られた[[魔杖]]の破片が隠されている。 =====魔法の特性と用途===== この傘は、公式には魔法の使用を禁じられている[[ハグリッド]]が、秘密裏に魔法を行使するための道具として機能する。 * **魔法の行使**: [[ハグリッド]]はこの傘を使って様々な魔法を使用した。しかし、元の杖が壊れているためか、その効果はしばしば不完全であったり、意図しない結果を招いたりすることがある。 * **主な使用例**: - ダーズリー家で、[[ダドリー・ダーズリー]]の尻に豚の尻尾を生やす。 - 海の上の小屋で、暖炉に火を点ける。 - [[ハリー・ポッター]]を小屋から連れ出す際に、ボートを魔法で推進させる。 - 巨大カボチャを育てる手伝いをする。 =====歴史===== [[ハグリッド]]の元の[[魔杖]]は、//オーク製、長さ16インチ、かなりしなやか//なものだった。彼が3年生の時、[[トム・マールヴォロ・リドル]]の策略によって[[秘密の部屋]]を開いた犯人に仕立て上げられ、[[ホグワーツ]]を退学処分となった。その際に[[魔法省]]によって彼の杖は二つに折られた。 [[アルバス・ダンブルドア]]は[[ハグリッド]]の無実を信じており、彼が[[禁じられた森]]の番人として[[ホグワーツ]]に残れるよう取り計らった。この傘は、[[ダンブルドア]]が折れた杖の破片を修理し、傘の中に隠して[[ハグリッド]]が使い続けられるようにしたものであると強く示唆されている。 =====物語における役割===== この傘は、[[ハグリッド]]の魔法使いとしての一面と、彼が受けた不当な処分の両方を象徴する重要なアイテムである。[[ハリー・ポッター]](と読者)が初めて目にする魔法の一つがこの傘から放たれており、物語の序盤で魔法の世界のルール(杖の重要性や、退学処分の厳しさ)を暗示する役割も果たしている。また、その不完全な魔法は[[ハグリッド]]の豪快で少し不器用な性格を反映しているともいえる。 =====幕後情報===== * 原作小説では、傘の内部にある杖の芯の材質については言及されていない。 * 映画版では、このピンクの傘は[[ハグリッド]]を象徴する小道具として一貫して登場し、彼のキャラクターデザインの重要な一部となっている。(映画設定)