======ブルガリア・ナショナル・クィディッチ・チーム====== =====基本情報===== * 種類 (Type): [[クィディッチ]]・ナショナルチーム * 本拠地 (Location): ブルガリア * 主要メンバー (Key Members): [[ビクトール・クラム]] (シーカー)、ディミトロフ (チェイサー)、イワノワ (チェイサー)、レフスキ (チェイサー)、ゾグラフ (キーパー)、ヴォルコフ (ビーター)、ヴァルカノフ (ビーター) * 特徴 (Key Features): 攻撃的で荒々しいプレースタイル、世界最高の[[シーカー]]の一人である[[ビクトール・クラム]]の存在、マスコットとしての[[ヴィーラ]]。 =====概要と歴史===== ブルガリア・ナショナル・クィディッチ・チームは、国際的な[[クィディッチ]]界において、強豪として知られるチームです。特に1994年に開催された第422回[[クィディッチ・ワールドカップ]]では、決勝まで勝ち進むという目覚ましい活躍を見せました。 チームのプレースタイルは、//『日刊予言者新聞』// の記者[[リータ・スキーター]]によって「粗野」と評されるほど、荒々しくフィジカルなことで有名です。しかし、その実力は本物であり、特にスター選手である[[シーカー]]の[[ビクトール・クラム]]の驚異的な飛行技術と戦術眼は、チームの強さの中核をなしています。 1994年のワールドカップ決勝戦では、試合前のセレモニーでチームのマスコットである[[ヴィーラ]]を登場させ、その魅力的な踊りで観客を(特に男性を)虜にしました。 =====物語における役割===== ブルガリア・ナショナル・クィディッチ・チームは、主に『[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]]』の序盤で重要な役割を果たします。物語は、[[ハリー・ポッター]]たちが観戦する[[アイルランド・ナショナル・クィディッチ・チーム]]との[[クィディッチ・ワールドカップ]]決勝戦から大きく動き出します。 試合では、アイルランドの[[チェイサー]]たちによる巧みな連携攻撃「[[ホークスヘッド・アタッキング・フォーメーション]]」に苦しめられ、大量の失点を喫します。一方、ブルガリアは[[ビクトール・クラム]]が[[ロンスキー・フェイント]]などの高等技術を駆使して相手を翻弄し、個人技で試合を牽引しました。 最終的に、試合のスコアはアイルランドが170点、ブルガリアが160点となりました。[[ビクトール・クラム]]は、これ以上点差が開き、屈辱的な敗北を喫することを避けるため、自らの判断で[[金のスニッチ]]を捕獲しました。これにより、ブルガリアは試合に敗れはしたものの、//「自分たちのやり方で試合を終わらせた」// として、その誇りを示しました。この出来事は、[[ビクトール・クラム]]のキャラクターを深く印象付ける重要な場面となりました。 =====既知のメンバーと戦術===== 1994年[[クィディッチ・ワールドカップ]]決勝戦に出場した際のメンバーは以下の通りです。着用しているローブの色は**真紅**です。 * **[[ビクトール・クラム]] (Viktor Krum):** [[シーカー]]。チームのスター選手であり、当時まだ18歳でありながら世界最高の[[シーカー]]と称される天才。[[ファイアボルト]]を使用。 * **ディミトロフ (Dimitrov):** [[チェイサー]]。 * **イワノワ (Ivanova):** [[チェイサー]]。 * **レフスキ (Levski):** [[チェイサー]]。 * **ゾグラフ (Zograf):** [[キーパー]]。 * **ヴォルコフ (Volkov):** [[ビーター]]。 * **ヴァルカノフ (Vulkanov):** [[ビーター]]。 チームの戦術は、[[ビクトール・クラム]]の卓越した個人技に大きく依存している側面があり、特に彼が得意とする[[ロンスキー・フェイント]]はブルガリアの代名詞的な戦術です。また、[[ビーター]]のヴォルコフとヴァルカノフは、相手選手に対して極めて攻撃的な[[ブラッジャー]]攻撃を行うことで知られています。 =====舞台裏情報===== * 映画版『[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]]』では、ブルガリアチームの選手たちは、より厳格で軍隊的なデザインのユニフォームを着用しています。(映画設定) * 原作ではブルガリアチームの選手全員の名前が言及されていますが、映画では[[ビクトール・クラム]]以外の選手はほとんど注目されません。(映画設定)