======ホーンド・サーペント====== =====概要===== ホーンド・サーペント (Horned Serpent) は、北アメリカに生息するとされる、角を持つ巨大な魔法生物の蛇です。[[イルヴァーモーニー魔法魔術学校]]に存在する4つの寮のうちの一つであり、同校の創設者の一人、[[イゾルト・セイア]]によって名付けられました。その角は極めて強力な[[杖芯]]の材料として知られています。 この生物に関する情報の大部分は、J.K.ローリングがウェブサイト「[[Pottermore]]」で発表したものであり、原作小説7作品には登場しません。 =====歴史と伝承===== [[イゾルト・セイア]]が故郷アイルランドを離れてアメリカ大陸に渡った際、彼女は小川のほとりで一匹のホーンド・サーペントと遭遇しました。[[サラザール・スリザリン]]の子孫である彼女は[[パーセルタング]]を話す能力を持っていたため、この蛇と意思疎通をすることができました。このホーンド・サーペントは、イゾルトの叔母である[[ゴームレイス・ゴーント]]の接近を警告するなど、彼女を危険から守りました。([[Pottermore]]) 後にイゾルトが夫の[[ジェームズ・スチュワート]]と共に[[イルヴァーモーニー魔法魔術学校]]を設立した際、彼女はこの神秘的な生物に敬意を表し、4つの寮のうちの一つに「ホーンド・サーペント」の名を与えました。彼女が最初に手にした杖は、このホーンド・サーペント自身から贈られた角の削りくずを芯として作られたものでした。この杖は、[[パーセルタング]]に鋭敏に反応し、危険が迫ると低い音楽のような音を立てて主人に警告する特別な能力を持っていました。この杖は後にイルヴァーモーニーの敷地内に埋葬され、そこからスネークウッドの木が生えたとされています。([[Pottermore]]) =====外見と性質===== ホーンド・サーペントは、その名の通り頭部に角を持つ巨大な蛇として描かれます。特に、額に宝石が埋め込まれている個体が存在し、イゾルトが出会った個体もそうでした。 魔法生物の中でも特に知性が高く、強力な魔法の力を持つ種族だと考えられています。イゾルトとの交流に見られるように、賢明で、恩義に報いる性質を持つ側面もあるようです。([[Pottermore]]) =====魔法的な能力と関連事項===== * **[[杖芯]]としての利用:** * ホーンド・サーペントの角の削りくずは、非常に強力で高貴な[[杖芯]]となります。 * この芯を持つ杖は、[[パーセルタング]]に敏感に反応し、所有者に危険を知らせるなど、独自の魔法的特性を示すことがあります。([[Pottermore]]) * **[[イルヴァーモーニー魔法魔術学校]]の寮:** * ホーンド・サーペント寮は、魔女や魔法使いの**「精神 (mind)」**を象徴し、学者肌の生徒を好むとされています。 * 新入生の組分け儀式では、エントランスホールにあるホーンド・サーペントの彫刻が、自らが選ぶ生徒の前で額の宝石を光らせます。([[Pottermore]]) =====名前の由来===== * **Horned Serpent**は、英語で「角のある蛇」を直接的に意味します。 * この生物の概念は、北アメリカの多くの先住民族の神話に登場する、水と関連が深い伝説上の存在から着想を得ていると考えられています。 =====舞台裏情報===== * ホーンド・サーペントは、原作小説には一切登場しません。すべての公式設定は、J.K.ローリングがウェブサイト「[[Pottermore]]」(現在のWizarding World)で公開した文章に基づいています。 * ゲーム『[[ホグワーツ・レガシー]]』では、「ホーンド・サーペントの角」が[[魔法薬]]の材料として登場します。(ゲーム設定)