======ホーンド・サーペントの角====== =====基本信息===== * タイプ (Type): [[杖の芯]] * 所有者 (Owners): [[イゾルト・セイア]] (オリジナルの杖)、[[チャドウィック・ブート]]など、北アメリカの数多くの魔女や魔法使い * 製造者 (Maker): [[イゾルト・セイア]]、[[ジェームズ・スチュワード]]、その他北アメリカの[[杖作り]] =====描述与外观===== ホーンド・サーペントの角は、北アメリカに生息する魔法生物、[[ホーンド・サーペント]]の額にある角そのもの、あるいはその一部を削り出したものである。この角から作られた[[杖の芯]]は非常に強力であり、その素材は繊細な輝きを放つとされている(Pottermore)。[[ホーンド・サーペント]]自体は、額に宝石を持ち、川に住む巨大な蛇のような生物として知られている。 =====魔法特性与用途===== **ホーンド・サーペントの角**は、非常に強力で感知能力に優れた[[杖の芯]]として知られている。その魔法的な特性は、所有者との深い結びつきと危険察知能力に集約される。 * **[[パーセルタング]]への感受性:** この芯を持つ杖は、[[パーセルタング]]に鋭く反応する。[[サラザール・スリザリン]]の子孫である[[イゾルト・セイア]]が所有していた杖は、彼女自身が[[パーセルタング]]を話せなかったにもかかわらず、近くで[[パーセルタング]]が話されると反応した(Pottermore)。 * **危険の警告:** 所有者に危険が迫ると、この芯は低い音楽のような音を発して警告する。これは、[[イゾルト・セイア]]を叔母の[[ゴームレイス・ゴーント]]の襲撃から救う上で決定的な役割を果たした(Pottermore)。 * **知性:** この芯を持つ杖は「生きている」と評され、独自の知性を持つかのように振る舞う。所有者を選び、忠誠を誓うが、一度忠誠を誓うと非常に強力な味方となる。 =====歴史===== この[[杖の芯]]の歴史は、[[イルヴァーモーニー魔法魔術学校]]の創設者である[[イゾルト・セイア]]の物語と深く結びついている (Pottermore)。 アイルランドから[[北アメリカ]]へ逃れたイゾルトは、マサチューセッツ州のグレイロック山で一匹の[[ホーンド・サーペント]]と心を通わせた。その後、彼女と夫の[[ジェームズ・スチュワード]]は、養子である[[チャドウィック・ブート]]と[[ウェブスター・ブート]]のために杖を作った。その際、イゾルトが夢で見た啓示に従い、[[ホーンド・サーペント]]から角のかけらをもらい受け、それを芯として杖を制作した。 後にイゾルト自身の杖も、ジェームズによってこの角を芯として作られた。この杖は、[[パーセルタング]]を話す叔母[[ゴームレイス・ゴーント]]が接近した際に警告音を発し、イゾルトと彼女の家族の命を救った。ゴームレイスとの戦いの後、イゾルトがかけた「眠りの呪文」の影響で杖は機能停止してしまう。イゾルトとジェームズはその杖を[[イルヴァーモーニー]]の敷地に埋葬した。すると、翌年にはその場所から未知のスネークウッドの木が生え、その葉は強力な治癒能力を持つようになったという(Pottermore)。 1920年代には、アメリカの[[杖作り]]である[[シクオボ・ウォルフェ]]が、この芯を用いた精巧な杖を製造していたことで知られている(Pottermore)。 =====在故事中的作用===== **ホーンド・サーペントの角**は、『ハリー・ポッター』本編には登場しないが、[[北アメリカ]]の魔法界の歴史と文化を象徴する重要な魔法アイテムである。 * **[[イルヴァーモーニー]]創設の象徴:** この角は、[[イルヴァーモーニー魔法魔術学校]]の創設物語の中核をなす。それは、[[スリザリン]]の血を引くイゾルトが、旧世界の[[闇の魔術]]から逃れ、新世界で新たな魔法の拠点を築く過程を象徴している。 * **アメリカ魔法界の独自性:** [[ユニコーンのたてがみ]]、[[ドラゴンの心臓の琴線]]、[[不死鳥の羽根]]といったイギリスの三大杖芯とは異なる、アメリカ独自の強力な杖の材料として、魔法界の多様性を示している。 * **[[パーセルタング]]との関連:** [[スリザリン]]の子孫と[[パーセルタング]]に反応する杖芯という設定は、ヨーロッパの魔法史とアメリカの魔法史の間の興味深い繋がりを示唆している。 =====幕后信息===== * **情報源:** [[ホーンド・サーペントの角]]に関するすべての情報は、J.K. ローリングがウェブサイト[[Pottermore]](現Wizarding World)で発表した「イルヴァーモーニー魔法魔術学校」の背景設定に由来する。原作小説7冊の中では一切言及されていない。 * **[[ファンタスティック・ビースト]]との関連:** この設定は、物語の舞台が[[北アメリカ]]に移った映画『[[ファンタスティック・ビースト]]』シリーズの世界観を補強するために作られたものである。