======マルフォイの館====== =====基本情報===== * タイプ: [[純血]]の魔法族の邸宅、荘園 * 場所: イギリス、ウィルトシャー * 所有者 / 居住者: [[マルフォイ家]] ([[ルシウス・マルフォイ]]、[[ナルシッサ・マルフォイ]]、[[ドラコ・マルフォイ]])。第二次魔法戦争中は[[ヴォルデモート]]卿と[[死喰い人]]の本部として使用された。 * 重要な特徴: 華美な装飾が施された鉄の門、庭を歩き回る白い[[クジャク]]、強力な防御魔法、囚人を監禁するための地下牢。 =====記述と歴史===== マルフォイの館は、古くから続く[[純血]]の魔法族である[[マルフォイ家]]の先祖伝来の邸宅です。イギリスのウィルトシャー州に位置する広大な荘園であり、富と権力の象徴として建てられました。 屋敷へは暗い小道を通ってたどり着き、訪問者は精巧な錬鉄製の門で迎えられます。この門は、触れると煙のような顔の形を成し、訪問者の意図を問いただす魔法がかけられています。敷地内には手入れの行き届いた庭園が広がり、イチイの生け垣や噴水、そしてマルフォイ家の純血主義を象徴するかのような白い[[クジャク]]が飼われています。 屋敷の内部は豪華絢爛で、薄暗いながらも広大な玄関ホールには、歴代の当主たちの肖像画が飾られています。物語で特に重要な場所となる応接間には、大理石の暖炉やクリスタルのシャンデリアがあり、長い装飾的なテーブルが置かれています。しかし、[[第二次魔法戦争]]中に[[ヴォルデモート]]の本拠地となって以降、その雰囲気は冷たく抑圧的なものへと変わりました。 歴史的に、この館はマルフォイ家が[[闇の魔術]]に関連する物品を隠す場所としても利用されていました。『[[ハリー・ポッターと秘密の部屋]]』では、[[魔法省]]の強制捜査に先立ち、[[ルシウス・マルフォイ]]が応接間の床下に隠していた闇の魔術の道具を[[ボージン・アンド・バークス]]で売り払おうとしている様子が描かれています。 =====物語における役割===== マルフォイの館は、物語、特に[[第二次魔法戦争]]において極めて重要な舞台となります。 * **[[死喰い人]]の本部**: [[ルシウス・マルフォイ]]が[[神秘部]]での任務に失敗した後、[[ヴォルデモート]]はこの館を[[死喰い人]]の事実上の本部に定めました。これはマルフォイ家にとって名誉ではなく、むしろ屈辱であり、彼らが[[ヴォルデモート]]の支配下で権威を失いつつあることを示しています。『[[ハリー・ポッターと死の秘宝]]』の冒頭では、この館の応接間で[[死喰い人]]の会議が開かれ、[[ヴォルデモート]]が捕らえたホグワーツのマググル研究学教授、[[チャリティ・バーベッジ]]を殺害する残忍な場面が描かれます。 * **牢獄と拷問の場**: この館は[[ヴォルデモート]]に敵対する者たちを監禁する牢獄としても機能しました。[[ハリー・ポッター]]、[[ロン・ウィーズリー]]、[[ハーマイオニー・グレンジャー]]が[[人さらい]]に捕らえられた際、この館に連行されました。彼らは地下牢で、同じく囚われの身であった[[ルナ・ラブグッド]]、[[ディーン・トーマス]]、[[グリップフック]]、そして[[オリバンダー老人]]と再会します。その後、[[ベラトリックス・レストレンジ]]は[[グリフィンドールの剣]]の在処を突き止めるため、応接間で[[ハーマイオニー・グレンジャー]]を[[磔の呪い]]で拷問しました。 * **転換点**: マルフォイの館での出来事は、物語の大きな転換点となります。屋敷しもべ妖精の[[ドビー]]がハリーたちを救出するために現れ、壮絶な脱出劇が繰り広げられます。この過程で、[[ハリー・ポッター]]は格闘の末に[[ドラコ・マルフォイ]]の[[杖]]の忠誠心を得ることになります。しかし、脱出の瞬間、[[ベラトリックス・レストレンジ]]が投げたナイフによって[[ドビー]]は命を落としました。この館は、マルフォイ家が忠誠を誓う対象に苦悩し、最終的に家族の安全を最優先するようになるきっかけの場所でもあります。 =====既知の区域===== * **門と庭 (Gates and Garden)**: 屋敷の第一印象を決定づける場所。富と純血の地位を誇示する白い[[クジャク]]がいる。 * **玄関ホール (Entrance Hall)**: 広大で薄暗い、肖像画が飾られたホール。 * **応接間 (Drawing Room)**: [[死喰い人]]の会議やハーマイオニーの拷問が行われた主要な舞台。 * **地下牢 (Cellar)**: 窓も家具もない湿った地下室。[[ヴォルデモート]]の敵対者が監禁されていた。 =====舞台裏情報===== * 映画版『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』において、マルフォイの館の外観のロケ地として、イギリス・ダービーシャーにあるハードウィック・ホールが使用されました。(映画設定)