======ミムブルス・ミムルトニア====== =====基本情報===== * 種類: [[魔法植物]] * 所有者: [[ネビル・ロングボトム]] * 原産地: アッシリア =====説明と外見===== ミムブルス・ミムルトニアは、非常に珍しい魔法植物です。その外見は、棘の代わりに脈打つおできのようなものでびっしりと覆われた、小さな灰色のサボテンに似ています。植物全体がまるで内臓のように、ゆっくりと不気味に脈動しているのが特徴です。 その奇妙な見た目から、[[魔女週刊]]誌はこの植物を「今年最も醜い植物コンテスト」の候補に挙げようとしたことがあります。 =====魔法的な特性と防御機構===== この植物の最も顕著な特徴は、その精巧な防御機構にあります。危険を察知したり、物理的に突かれたりすると、おできの一つが裂け、**[[臭液]] (Stinksap)** と呼ばれる液体を大量に噴射します。 * **[[臭液]] (Stinksap) の性質**: * **色と粘性**: 濃い緑色で、粘り気があります。 * **匂い**: 腐った肥料のような、強烈で不快な悪臭を放ちます。 * **毒性**: 毒性はありませんが、その悪臭はなかなか消えません。 この防御機構は非常に効果的で、潜在的な捕食者や脅威を遠ざける役割を果たします。 =====作中での役割===== ミムブルス・ミムルトニアは、『[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団]]』で重要な役割を果たします。 * **[[ホグワーツ特急]]での出来事**: [[ネビル・ロングボトム]]は、15歳の誕生日に大叔父の[[アルジー・ロングボトム]]からこの植物を贈られ、[[ホグワーツ]]へ向かう[[ホグワーツ特急]]のコンパートメントで[[ハリー・ポッター]]、[[ジニー・ウィーズリー]]、[[ルーナ・ラブグッド]]に披露しました。ハリーがふざけて羽根ペンで突こうとした際、植物は作動し、コンパートメント内にいた全員に大量の[[臭液]]を浴びせかけました。 * **[[薬草学]]での評価**: [[ネビル]]によると、[[薬草学]]の教授である[[ポモーナ・スプラウト]]先生は、彼がミムブルス・ミムルトニアを所有していることに非常に感心していたとされています。これは、この植物が魔法界でも希少価値が高いことを示唆しています。 * **[[グリフィンドール]]の合言葉**: 1995年度から1996年度にかけて、[[グリフィンドール塔]]の[[太った婦人]]の肖像画が求める合言葉として「ミムブルス・ミムルトニア」が使われました。 =====舞台裏情報===== * **名前の由来**: "Mimbulus" は、古風な英語で「気取って話す、もぐもぐ言う」を意味する "mimble" に由来する可能性があります。これは、植物が絶えず脈動する様子を表現しているのかもしれません。 "mimbletonia" は、J.K. ローリングによるラテン語風の造語と考えられます。 * **映画での描写**: 映画『[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団]]』では、原作同様、[[ネビル]]が[[ホグワーツ特急]]でこの植物を披露するシーンが描かれています。(映画設定)