======ローズウッドの杖 (Rosewood Wand)====== =====基本情報===== * タイプ: [[杖]]の木材 * 所有者: [[フラー・デラクール]] (著名な所有者) * 製造者: [[ギャリック・オリバンダー]] (フラーの杖の販売者として知られる) =====説明と外観===== ローズウッドは、杖の材料として使用される木材の一種です。物語で具体的に描写されたローズウッド製の杖は、[[フラー・デラクール]]が所有する一本のみです。 彼女の杖は、1994年の[[三校対抗試合]]に先立って行われた[[杖の検査]]の際に、[[ギャリック・オリバンダー]]によって鑑定されました。その際、長さは**9インチ半 (約24cm)**で、**「しなりのない (inflexible)」**性質を持つと説明されています。杖の芯には、フラー自身の祖母である[[ビーラ]]の髪が一本使われています。オリバンダーはこの芯材について、非常に「気難しい」性質を生み出すと評しました。 =====魔法の特性と用途===== ローズウッドという木材自体が持つ魔法の特性に関する詳細な情報は、主に公式サイト [[Pottermore]] で明らかにされています。 * **愛と美の象徴:** ローズウッドの杖は、所有者に幸運な恋愛をもたらすとされています。その持ち手は、しばしば際立った美男美女であると言われています。この特性は、ビーラの血を引く[[フラー・デラクール]]の人物像と見事に一致します。(Pottermore) * **強い道徳観:** この杖は、気弱な者や信念のない者ではなく、強い道徳観を持つ魔法使いに最もよく応えます。見かけによらず、実践的な魔法に優れ、持ち主をしっかりと守護します。(Pottermore) * **忠誠心と気性:** 芯材に[[ビーラ]]の髪が使われているフラーの杖のように、気難しい性質を持つことがありますが、一度ふさわしい持ち主を見つけると、非常に強い忠誠心を示します。(Pottermore) =====物語における役割===== ローズウッドの杖は、『[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]]』で初めて登場します。[[ホグワーツ]]で開催された[[三校対抗試合]]の代表選手に選ばれた[[フラー・デラクール]]が、試合前の[[杖の検査]]で自身の杖を提示しました。この出来事を通して、読者は杖の材質や芯材が多様であり、それぞれの杖が独自の個性を持つことを知ります。 フラーはこの杖を使い、第一の課題で[[ドラゴン]]と戦い、第三の課題では迷路に挑みました。その後も彼女の主要な杖として、[[第二次魔法戦争]]においても使用されたと考えられます。彼女は[[七人のポッターの戦い]]や[[ホグワーツの戦い]]に参加しており、このローズウッドの杖が彼女と共にあったことは間違いありません。 =====幕後情報===== * ローズウッドの特性に関する詳細な情報の多くは、J.K.ローリングのウェブサイト「[[Pottermore]]」(現在の Wizarding World)で明らかにされました。 * フランス語でローズウッドは //bois de rose// と呼ばれます。これは、フランスの[[ボーバトン魔法アカデミー]]出身である[[フラー・デラクール]]との関連性を強調する、意図的な設定である可能性があります。(Pottermore)