======三校対抗試合の代表選手====== =====基本情報===== * **称号の種類:** [[魔法]]学校対抗試合の代表者 * **著名な代表選手:** [[ハリー・ポッター]]、[[セドリック・ディゴリー]]、[[フラー・デラクール]]、[[ビクトール・クラム]] * **選出方法:** [[炎のゴブレット]]による選出 =====役割と栄誉===== 三校対抗試合の代表選手とは、三大魔法学校対抗試合(通称:[[三校対抗試合]])において、所属する魔法学校を代表して三つの課題に挑む、選ばれし生徒のことです。代表選手に選ばれることは、個人の魔法能力、勇気、そして機知が非常に優れていることの証明であり、大きな名誉と見なされます。 優勝者には、//永遠の栄光//と共に、賞金として1000[[ガリオン]]が授与されます。しかし、この栄誉には極めて高い危険が伴い、過去の大会では死者も出ていました。 =====選出プロセスと規則===== 代表選手の選出は、完全に公平な魔法の審判である[[炎のゴブレット]]によって行われます。 - 1. 資格を持つ生徒が、自分の名前と学校名を書いた羊皮紙を[[炎のゴブレット]]に投函します。 - 2. 1994年に再開された大会では、[[アルバス・ダンブルドア]]によってゴブレットの周囲に[[年齢線]]が引かれ、17歳未満の生徒は立候補できませんでした。 - 3. [[炎のゴブレット]]は、各校から最も代表にふさわしいと判断した生徒を一人ずつ、炎と共に選び出します。 - 4. 一度選出されると、**拘束力のある魔法の契約**が成立し、代表選手は競技を最後までやり遂げることが義務付けられます。 1994年の大会で、[[ホグワーツ魔法魔術学校]]から二人目、すなわち4人目の代表選手として[[ハリー・ポッター]]が選ばれたことは、このプロセスにおける前代未聞の例外でした。これは、[[アラスター・ムーディ]]に化けた[[バーテミウス・クラウチ・ジュニア]]が、強力な[[錯乱の呪文]]を用いて[[炎のゴブレット]]を欺いた結果でした。 =====歴史と背景===== [[三校対抗試合]]は、ヨーロッパの三大魔法学校である[[ホグワーツ魔法魔術学校]]、[[ボーバトン魔法アカデミー]]、そして[[ダームストラング専門学校]]の間の親睦を深めるために、約700年前に創設されました。しかし、大会の過酷さから死者が続出したため、何世紀にもわたって中断されていました。 1994年に、[[魔法省]]の国際魔法協力部の主導で、より安全対策を講じた上で大会が再開されました。この時の代表選手が、[[セドリック・ディゴリー]](ホグワーツ)、[[フラー・デラクール]](ボーバトン)、[[ビクトール・クラム]](ダームストラング)、そして異例の参加者となった[[ハリー・ポッター]](ホグワーツ)です。 =====物語における役割===== 代表選手という存在は、『[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]]』の物語の中核をなす要素です。ハリーが意図せず四人目の代表選手に選ばれたことで、彼は校内での孤立と疑惑に苦しむことになります。 三つの課題を通して、代表選手たちはそれぞれの能力と人間性を試されます。 * **第一の課題:** [[ドラゴン]]から金の卵を奪取する。 * **第二の課題:** [[黒い湖]]の底から大切な人質を救出する。 * **第三の課題:** 魔法の[[巨大迷路]]を攻略し、中央に置かれた[[三校対抗試合の優勝杯]]を目指す。 最終的に、代表選手の役割は[[ヴォルデモート卿]]の復活計画に利用されました。第三の課題で優勝杯に仕掛けられた[[ポートキー]]により、ハリーとセドリックは[[リトル・ハングルトン]]の墓場へ転送され、セドリックの死とヴォルデモートの復活という悲劇的な結末を迎えます。 =====舞台裏情報===== * 映画版では、代表選手が選ばれるシーンで[[炎のゴブレット]]がより劇的に名前の書かれた羊皮紙を噴出する演出がなされています。(映画設定) * また、第一の課題における[[ドラゴン]]との戦いは、原作の囲い地の中での対決とは異なり、[[ホグワーツ]]の敷地全体を舞台にした大規模な追跡劇として描かれています。(映画設定)