======園芸用品====== =====基本情報===== * タイプ (Type): [[薬草学]]用具 * 主な使用者 (Main Users): [[ホグワーツ]]の[[薬草学]]教授および生徒、魔法界の園芸家 * 製造者 (Maker): 多岐にわたるため特定不能 =====概要と用途===== [[魔法植物]]を安全に取り扱うために使用される、[[薬草学]]に不可欠な道具の総称。多くの[[魔法植物]]は、毒性、人を失神させるほどの音、物理的な攻撃性といった危険な性質を持つため、術者を保護するための防具が特に重要となる。一般的な[[マグル]]の園芸用品に加え、魔法的な特性を持つ素材で作られた道具も多く存在する。 =====主要な園芸用品===== 物語の中で具体的に描写された、あるいは言及された主要な園芸用品は以下の通りである。 * **[[ドラゴンの皮の手袋]] (Dragon-hide Gloves):** 丈夫なドラゴンの皮で作られた厚手の手袋。[[ブボチューバー]]の膿のように、素手で触れると害を及ぼす可能性のある液体や、毒を持つ植物を扱う際に手を保護するために使用される。 * **[[耳あて]] (Earmuffs):** [[マンドレイク]]の赤ん坊の泣き声のように、聞く者に気絶や死をもたらす危険な音を発する植物を扱う際に装着する防音具。[[ポモーナ・スプラウト]]教授が授業で用意したものは、ピンク色でふかふかしたものだった。 * **保護メガネ (Goggles):** 暴れたり、危険な樹液を飛ばしたりする植物から目を守るために使用される。6年生の[[薬草学]]の授業で[[スナガラフ]]のポッドを扱う際に必要とされた。 * **移植ごて (Trowel):** 植物の植え替えに使用される、[[薬草学]]における最も基本的な道具の一つ。 * **ドラゴンの糞 (Dragon Dung):** 非常に効果的な[[肥料]]として使われる。//[[フレッド・ウィーズリー]]//と//[[ジョージ・ウィーズリー]]//は、これを商品化して販売しようとしていた。 * **肉食ナメクジ駆除剤 (Flesh-Eating Slug Repellent):** 魔法界の庭で一般的な害虫である[[肉食ナメクジ]]を駆除するための薬剤。 =====物語における役割===== 園芸用品は、[[ホグワーツ]]での[[薬草学]]の授業風景を具体的に描写し、魔法界の日常に潜む危険性を読者に伝える上で重要な役割を果たす。 特に『[[ハリー・ポッターと秘密の部屋]]』において、生徒たちが[[耳あて]]を装着して[[マンドレイク]]を引き抜く場面は象徴的である。この[[マンドレイク]]は後に、[[バジリスク]]によって石にされた人々を元に戻す[[マンドレイクの回復薬]]の材料となり、物語の解決に不可欠な要素となった。 また、『[[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]]』では、[[ハリー・ポッター]]たちが[[ドラゴンの皮の手袋]]をはめて[[ブボチューバー]]の膿を絞る授業があり、魔法植物の危険性とそれを安全に取り扱うための適切な防具の必要性が示されている。 =====舞台裏情報===== 映画版『[[ハリー・ポッター]]』シリーズでは、[[ホグワーツ]]の温室のセットに原作では具体的に言及されていない多種多様な園芸用品が美術として配置されており、魔法界の[[薬草学]]の世界観を視覚的に豊かにしている。(映画設定)