======太った婦人====== =====简介===== **太った婦人** (The Fat Lady) は、[[ホグワーツ城]]の7階にある[[グリフィンドール寮]]の談話室への入り口を守る[[魔法の肖像画]]です。彼女はピンク色の絹のドレスをまとった太った女性として描かれており、寮に入ることを希望する者に対して[[合言葉]]を要求する番人としての役割を担っています。合言葉が正しく伝えられると、彼女の肖像画が扉のように前方にスイングして通路が現れます。 物語の中で、彼女は忠実な番人であると同時に、時として気難しく、特に夜遅くに起こされることを嫌う性格として描かれています。彼女の最も重要な役割は『[[ハリー・ポッターとアズカバンの囚人]]』で描かれ、脱獄した[[シリウス・ブラック]]がグリフィンドール塔に侵入しようとした際に、彼に立ち向かい襲撃されました。 =====生平===== 太った婦人は肖像画であるため、彼女の生前の人生については一切不明です。作中での彼女の「人生」は、[[ホグワーツ]]の番人としての役割に限定されています。 * **ハリーの1年次 ([[ハリー・ポッターと賢者の石]])**: [[グリフィンドール]]の新入生たちが初めて彼女に会います。彼女は合言葉を知らない[[ネビル・ロングボトム]]を寮から閉め出すなど、厳格に規則を適用しました。 * **ハリーの3年次 ([[ハリー・ポッターとアズカバンの囚人]])**: 物語の中で最も重要な役割を果たします。ハロウィーンの夜、彼女は合言葉を知らない[[シリウス・ブラック]]の侵入を拒否したため、彼のナイフによってキャンバスを切り裂かれました。恐怖のあまり自身の肖像画から逃げ出し、城内の別のアフリカの風景が描かれた絵の中に隠れているところを[[アルバス・ダンブルドア]]によって発見されます。この事件の後、彼女は一時的に気の触れた騎士の肖像画である[[サー・カドガン]]に役目を交代されましたが、後に修復され、警備のために2体のトロールを雇うことを条件に番人に復帰しました。 * **ハリーの4年次 ([[ハリー・ポッターと炎のゴブレット]])**: 三大魔法学校対抗試合に関連して頻繁に変わる合言葉に不満を漏らす場面が描かれました。 * **ハリーの6年次 ([[ハリー・ポッターと謎のプリンス]])**: 友人の[[バイオレット]]と共にワインを飲んで酔っ払い、[[ハリー・ポッター]]が[[幸運の液体]] (フェリックス・フェリシス) の効果で寮に戻ってきた際には、彼の冗談に大笑いして中に入れました。 =====外貌と性格===== * **外貌**: 彼女は、その名の通り「非常に太った女性」として描かれています。ピンク色の絹の豪華なドレスを身に着けています。 * **性格**: 職務に忠実で、グリフィンドール寮の生徒たちの安全を守るという使命感を持っています。その一方で、//非常に気難しい//一面もあり、特に夜中に叩き起こされたり、合言葉を何度も間違えられたりすると不機嫌になります。歌を歌うのが好きですが、その歌唱力はあまり高くないようです。友人の[[バイオレット]]とのおしゃべりやお酒を楽しむなど、人間らしい一面も持ち合わせています。[[シリウス・ブラック]]に立ち向かった際には、恐怖を感じながらも寮を守ろうとする勇敢さを見せました。 =====魔法能力と技巧===== 太った婦人自身が[[魔法]]を使うわけではありませんが、彼女が存在する[[魔法の肖像画]]は、[[ホグワーツ]]にかけられた強力な魔法の産物です。 * **会話と移動**: 彼女は知覚力を持ち、人間と流暢に会話することができます。また、自分の肖像画の額縁から抜け出し、城内の他の肖像画へと移動することが可能です。この能力は、シリウス・ブラックに襲われた際に逃げるために使われました。 * **番人としての機能**: 彼女の肖像画は、[[グリフィンドール]]の談話室への唯一