======悪魔の罠====== =====基本情報===== * タイプ: [[魔法植物]] * 主な配置者 (Known Deployers): [[Pomona Sprout|ポモーナ・スプラウト教授]]、[[Ministry of Magic|魔法省]] =====詳細と外観===== 悪魔の罠は、暗く湿った場所を好む、非常に危険な[[魔法植物]]である。その外見は、柔らかくしなやかな、蛇のような多数の巻きひげや蔓 (つる) で構成されている。普段はじっと静止しているが、獲物が触れると即座に反応し、その体を絡めとる。 この植物は、[[Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry|ホグワーツ魔法魔術学校]]の[[Herbology|薬草学]]の授業で教えられる対象の一つであり、その危険性と対処法は学生にとって重要な知識である。 =====魔法的な特性と用途===== 悪魔の罠の最も顕著な特性は、その強力な収縮力にある。生物がその蔓に触れると、即座にそれを捕らえて巻き付き、締め付け始める。犠牲者がもがけばもがくほど、蔓はより速く、より強く絡みつき、最終的には窒息に至らしめる。 この植物の唯一にして最大の弱点は、**光**と**熱**である。悪魔の罠は日光や炎を極端に嫌い、強い光や熱に晒されると、即座に収縮を解いて後退する。このため、[[Incendio|インセンディオ]] (燃えよ) のような炎を生み出す[[呪文]]や、太陽光を作り出す[[Lumos Solem|ルーモス・ソレム]] (太陽の光よ) のような呪文が極めて有効な対抗策となる。 その危険な性質から、主に重要な物品や場所を保護するための生きた罠として利用される。 =====物語における役割===== * **[[Harry Potter and the Philosopher's Stone|ハリー・ポッターと賢者の石]]**: [[Philosopher's Stone|賢者の石]]を守るための防御魔法の一つとして、[[Pomona Sprout|ポモーナ・スプラウト教授]]によって仕掛けられた。仕掛け扉の先に落ちた[[Harry Potter|ハリー・ポッター]]、[[Ron Weasley|ロン・ウィーズリー]]、[[Hermione Granger|ハーマイオニー・グレンジャー]]を捕らえたが、[[Hermione Granger|ハーマイオニー]]が[[Herbology|薬草学]]の知識を思い出し、青い炎の[[呪文]]を使って植物を退散させ、窮地を脱した。 * **[[Harry Potter and the Order of the Phoenix|ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団]]**: [[Ministry of Magic|魔法省]]の[[Department of Mysteries|神秘部]]の一室に鉢植えの状態で置かれていた。この悪魔の罠は、[[Imperius Curse|服従の呪文]]にかけられて[[Prophecy|予言]]を盗もうとした[[Ministry of Magic|魔法省]]の職員、[[Broderick Bode|ブロデリック・ボード]]を絞め殺した。 * **[[Harry Potter and the Deathly Hallows|ハリー・ポッターと死の秘宝]]**: [[Ron Weasley|ロン]]が、[[Horcrux|分霊箱]]探しの旅の途中で遭遇する可能性のある危険なものの一つとして、悪魔の罠の名前を挙げている。 =====舞台裏情報===== * **映画版での描写 (Film Portrayal)**: 映画『ハリー・ポッターと賢者の石』では、[[Hermione Granger|ハーマイオニー]]が悪魔の罠を撃退する際に、原作にはない「`[[Lumos Solem|ルーモス・ソレム]]`」という[[呪文]]を明確に唱えている。原作では、彼女は特定の呪文名を口にせず、得意としていた携帯可能な防水の青い炎を出すことで対処した。(映画設定)