======禁じられた森====== =====基本信息===== * タイプ (Type): [[魔法生物]]が生息する古代の森 * 場所 (Location): [[ホグワーツ魔法魔術学校]]の敷地内 * 所有者 / 住民 (Owner/Residents): [[ホグワーツ魔法魔術学校]]。住民には[[ケンタウロス]]、[[アクロマンチュラ]]、[[セストラル]]、[[ユニコーン]]、[[グラウプ]] (一時的) などが含まれる。 * 主な特徴 (Key Features): 鬱蒼とした木々、危険な生物の生息地、原則として生徒の立ち入りが禁止されている。 =====説明と歴史===== 禁じられた森は、[[ホグワーツ城]]の西側に広がる広大で鬱蒼とした森である。オーク、ブナ、プラタナス、イチイといった様々な種類の木々が密集し、昼間でも内部は薄暗い。下草が生い茂り、明確な道はほとんど存在しない。この森は[[ホグワーツ]]創設以前から存在していたとされ、学校の敷地の一部として組み込まれた。 この森は、数多くの[[魔法生物]]にとっての聖域であり、住処となっている。中には[[ユニコーン]]のように純粋で美しい生物もいれば、[[アクロマンチュラ]]のように極めて危険な生物も生息している。そのため、生徒が特別な許可なく森に入ることは固く禁じられており、「禁じられた森」という名前もそれに由来する。森の管理は主に[[魔法生物飼育学]]の教授である[[ルビウス・ハグリッド]]が担当しており、彼は森とその生物たちに深い知識と愛情を持っている。 =====物語における役割===== 禁じられた森は、ハリー・ポッターの物語全体を通じて、数々の重要な出来事の舞台となった。 * **[[ハリー・ポッターと賢者の石]]**: [[ハリー・ポッター]]、[[ハーマイオニー・グレンジャー]]、[[ドラコ・マルフォイ]]、[[ネビル・ロングボトム]]が罰則として森に入る。ハリーはここで傷ついた[[ユニコーン]]の血をすする[[ヴォルデモート卿]]([[クィリナス・クィレル]]に寄生)に遭遇し、[[ケンタウロス]]の[[フィレンツェ]]に救われる。 * **[[ハリー・ポッターと秘密の部屋]]**: [[ハリー・ポッター]]と[[ロン・ウィーズリー]]は、[[秘密の部屋]]の謎を解く手がかりを求めて蜘蛛を追い、森の奥深くで巨大な[[アクロマンチュラ]]である[[アラゴグ]]と対面する。彼らはアラゴグの子供たちに襲われるが、かつて森に迷い込んだ[[アーサー・ウィーズリー]]の[[フォード・アングリア]]によって窮地を救われた。 * **[[ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団]]**: [[ルビウス・ハグリッド]]は、ハリーとハーマイオニーを森に連れて行き、自身の異父弟である巨人の[[グラウプ]]を紹介する。後に、ハーマイオニーは[[ドローレス・アンブリッジ]]を森に誘い込み、彼女を侮辱された[[ケンタウロス]]の群れに引き渡した。 * **[[ハリー・ポッターと死の秘宝]]**: 物語のクライマックスで、ハリーは自らが[[ヴォルデモート卿]]の[[分霊箱]]の一つであることを知り、彼を倒すために森へ向かい、死を覚悟する。道中で[[蘇りの石]]を使い、両親、[[シリウス・ブラック]]、[[リーマス・ルーピン]]の霊に付き添われながらヴォルデモートと対峙した。[[ホグワーツの戦い]]では、森の[[ケンタウロス]]や[[アクロマンチュラ]]も戦闘に参加した。 =====既知の区域===== * **[[アクロマンチュラ]]の巣**: [[アラゴグ]]とその一族が住む、森の奥深くにある窪地。 * **[[ケンタウロス]]の集落**: 森に住む[[ケンタウロス]]たちが生活する縄張り。彼らは部外者の侵入を快く思わない。 * **[[ユニコーン]]の生息地**: 森のどこかに、神聖な[[ユニコーン]]たちが暮らす場所がある。 * **[[セストラル]]の群れの住処**: [[ホグワーツ]]が飼育する[[セストラル]]の群れが住んでいるエリア。 * **[[グラウプ]]の住処**: ハグリッドが一時的に[[グラウプ]]を住まわせていた場所。 * **[[フォード・アングリア]]が潜む場所**: 野生化したウィーズリー家の車が住処としていたエリア。 =====舞台裏情報===== * J.K.ローリングにとって、この森は未知、危険、そして[[ホグワーツ]]という安全な場所と手つかずの魔法界との境界を象徴している。ハリーにとって試練と自己発見の場でもある。 * 映画では、森は原作以上に暗く、脅威的な場所として描かれることが多い。(映画設定)