======闇の魔術の最高峰====== =====概要===== 「闇の魔術の最高峰」とは、魔法界で最も強力かつ邪悪とされる三つの[[闇の魔術]]の呪文、すなわち「[[許されざる呪文]]」を指す総称である。これらの呪文は、[[魂の呪い]] (インペリオ)、[[磔の呪い]] (クルーシオ)、そして[[死の呪い]] (アバダ・ケダブラ) から構成される。 この呼称は、[[セブルス・スネイプ]]が[[ホグワーツ魔法魔術学校]]の[[闇の魔術に対する防衛術]]の教授として、6年生の授業でこれらの呪文の邪悪さと危険性を強調するために用いた表現である。 =====含まれる呪文===== 「闇の魔術の最高峰」は、以下の三つの[[許されざる呪文]]から成る。 * **[[魂の呪い]] (インペリオ)**: 相手を完全に自分の支配下に置く呪文。被害者は抵抗する意志を失い、術者の命令に何でも従うようになる。強力な意志を持つ魔法使いは、この呪文に抵抗することも可能である。 * **[[磔の呪い]] (クルーシオ)**: 被害者に耐え難いほどの激しい苦痛を与える呪文。肉体的な損傷を与えることなく、精神を破壊するほどの痛みをもたらす。この呪文を効果的に使うには、相手に心から苦痛を与えたいというサディスティックな願望が必要とされる。 * **[[死の呪い]] (アバダ・ケダブラ)**: 緑色の閃光を放ち、即座に、そして一切の痕跡を残さずに相手の命を奪う呪文。この呪文に対する直接的な[[反呪]]は存在せず、唯一知られている対抗策は、[[ハリー・ポッター]]が生き延びたような、愛に基づく犠牲の魔法のみである。 =====法的地位と歴史===== [[魔法省]]は、人間に対してこれら三つの呪文のいずれか一つでも使用した場合、[[アズカバン]]での終身刑を科すと定めている。この法律は1717年に制定された。 しかし、[[第一次魔法戦争]]および[[第二次魔法戦争]]の期間中、[[闇祓い]]たちは[[死喰い人]]に対してこれらの呪文を使用する特別な許可を与えられたことがある。特に、[[バーテミウス・クラウチ・シニア]]が[[魔法法執行部]]の長官であった時代には、この許可が積極的に行使された。 =====作中での議論と教育===== * **4年生の授業**: [[ハリー・ポッター]]たちが4年生の時、[[バーテミウス・クラウチ・ジュニア]]が[[ポリジュース薬]]で[[アラスター・ムーディ]]になりすまし、[[闇の魔術に対する防衛術]]の授業で生徒たちにこれらの呪文を実演した。彼は蜘蛛を使って各呪文の効果を生徒たちに直接見せ、大きな衝撃を与えた。 * **6年生の授業**: ハリーが6年生の時、教授に就任した[[セブルス・スネイプ]]がこの「闇の魔術の最高峰」という言葉を用いた。彼は、これらの呪文を正しく使うためには強力な魔力と真の意図が必要であると強調した。このスネイプの講義は、ハリーが5年生の終わりに[[神秘部]]で[[ベラトリックス・レストレンジ]]に対して[[磔の呪い]]を使おうとして失敗した経験と符合するものであった。 =====幕後情報===== * この「闇の魔術の最高峰」という言葉は、[[セブルス・スネイプ]]のキャラクターを象徴する台詞の一つであり、彼が[[闇の魔術]]に対して深い知識と複雑な見識を持っていることを示唆している。 * 映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では、スネイプが[[闇の魔術に対する防衛術]]の授業でこの言葉を口にするシーンは省略されている。(映画設定)