======首無し狩り====== =====概要===== 首無し狩り (The Headless Hunt) は、首を完全に切断された[[幽霊]]たちによって構成される、由緒あるクラブ組織である。メンバーは幽霊馬に乗り、自分たちの首を小脇に抱えながら田園地帯を駆け巡ったり、「首ホッケー」や「首ポロ」といった独自のスポーツに興じたりする。 この組織のリーダーは、[[パトリック・デラニー=ポドモア卿]]が務めている。彼らはその排他的な入会条件を非常に重んじており、[[ホグワーツ魔法魔術学校]]の[[グリフィンドール]]寮付き[[幽霊]]である[[ほとんど首無しニック]]の入会を一貫して拒絶していることで知られる。 =====メンバー資格と活動===== * **メンバー資格** 首無し狩りへの入会を許されるための**//唯一かつ絶対の条件//**は、候補者の首が胴体から**//完全に//**分離していることである。[[ほとんど首無しニック]]の場合、彼の首は「半インチほどの皮と腱」でかろうじて繋がっているため、この厳格な基準を満たしておらず、入会申請は長年にわたり却下され続けている。 * **主な活動** 彼らの活動は、その名の通り「狩り」を模した集団行動が中心である。 * 幽霊馬に乗り、夜の田園地帯を集団で駆け抜ける。 * 自分たちの切断された首をボール代わりに使った「首ホッケー (Head Hockey)」、「首ポロ (Head Polo)」、「馬上首投げ (Horseback Head-Juggling)」などのスポーツを楽しむ。 =====物語における役割===== 首無し狩りは、主に『[[ハリー・ポッターと秘密の部屋]]』において、[[ほとんど首無しニック]]に関連する重要な小道具として登場する。 物語の中で、ニックは自身の500回目の「絶命日」を記念するパーティーを計画するが、その直前に[[パトリック・デラニー=ポドモア卿]]から受け取った手紙によって、再び首無し狩りへの入会を拒否されたことを知る。この出来事に深く傷ついたニックを慰めるため、[[ハリー・ポッター]]は[[ロン・ウィーズリー]]と[[ハーマイオニー・グレンジャー]]と共に絶命日パーティーへの出席を約束する。 このパーティーに出席したことで、三人はハロウィーンの晩餐会に遅れてしまう。そして、パーティー会場から[[グリフィンドール塔]]へ戻る途中、彼らは石にされた[[ミセス・ノリス]]と「[[秘密の部屋]]は開かれたり。継承者の敵よ、気をつけよ」という血文字のメッセージを最初に発見することになり、物語の核心となる事件が幕を開ける。 =====判明しているメンバー===== * [[パトリック・デラニー=ポドモア卿]] (リーダー) * ハンフリー・ド・ベルチャー卿 =====舞台裏===== * 映画『[[ハリー・ポッターと秘密の部屋]]』では、[[ほとんど首無しニック]]の絶命日パーティーの場面が撮影されたが、最終的に劇場公開版からはカットされた。この削除シーンでは、首無し狩りのメンバーが数多く登場する様子が描かれている。(映画の削除シーン)