======クィディッチ今昔====== =====基本情報===== * タイプ: 書籍 * 所有者: [[ホグワーツ魔法魔術学校]]図書館、[[ハリー・ポッター]]、その他多数の魔法使い・魔女 * 著者: [[ケニルワージー・ウィスプ]] =====説明と外観===== 『クィディッチ今昔』は、魔法界で最も人気のあるスポーツ、[[クィディッチ]]の歴史、ルール、進化について解説した権威ある書籍である。[[ホグワーツ魔法魔術学校]]の図書館では最も人気のある貸し出し本の一つであり、[[ハリー・ポッター]]が初めて読んだ際には「ほとんどいつも貸し出し中」と[[ハーマイオニー・グレンジャー]]が述べている。 [[ホグワーツ魔法魔術学校|ホグワーツ]]の図書館に所蔵されている本には、司書の[[マダム・ピンス]]による厳しい警告が記されており、本を汚したり、破いたり、その他いかなる方法でも傷つけることを禁じている。[[ハリー・ポッター]]は1年生の時、[[ハーマイオニー・グレンジャー]]からこの本をプレゼントされ、[[クィディッチ]]のルールを学ぶために熱心に読み込んだ。 =====魔法的特性と用途===== この本自体に特定の魔法がかけられているわけではないが、その内容は魔法界の構成員にとって不可欠な知識の源である。本書の主な用途と内容は以下の通りである。 * **歴史の解説**: 金色の鳥[[ゴールデン・スニジェット]]の狩猟から、[[クィアディッチ・マーシュ]]の沼地で行われた原始的な箒ゲームの進化、そして現代の[[クィディッチ]]に至るまでの詳細な歴史を網羅している。 * **ルールの詳説**: [[クアッフル]]、[[ブラッジャー]]、[[ゴールデン・スニッチ]]という3種類のボールの役割や、700にも及ぶ反則行為(例:「ブラッチング」、「ブラッギング」など)について詳しく説明している。 * **チームと選手の紹介**: [[チャドリー・キャノンズ]]や[[ホーリーヘッド・ハーピーズ]]といった有名なプロチームに関する情報が含まれている。 * **箒の進化**: 箒が単なる移動手段からスポーツ用具へと進化していく過程についても触れられている。 =====歴史===== 高名な[[クィディッチ]]専門家である[[ケニルワージー・ウィスプ]]によって執筆された。出版以来、魔法界における[[クィディッチ]]に関する決定版として広く認められ、ベストセラーとなっている。その人気と権威性から、[[クィディッチ]]の公式ルールブックとしても機能している。 =====物語における役割===== 『クィディッチ今昔』は、物語の初期段階で重要な役割を果たした。 * **//ハリー・ポッターと賢者の石//**: [[ハリー・ポッター]]が[[グリフィンドール]]寮の[[シーカー]]に選ばれた後、[[クィディッチ]]の複雑なルールを理解するための手助けとなった。ハリーはこの本を図書館の外へ持ち出した際、[[セブルス・スネイプ]]に没収されてしまう。この出来事は、ハリーが[[スネイプ]]に対して抱く不信感を強める一因となった。 * **世界観の構築**: この本の存在は、魔法界が独自の文化、スポーツ、出版物を持つ、豊かで詳細な社会であることを読者に示す上で重要な役割を担っている。 =====幕後情報===== * この本は、現実世界において[[J・K・ローリング]]が[[ケニルワージー・ウィスプ]]というペンネームを使い、イギリスの慈善団体「コミック・リリーフ」への寄付を目的として2001年に出版した。(コミック・リリーフ版) * 現実世界で出版された版には、[[アルバス・ダンブルドア]]による序文や、小説内では言及されなかった詳細な反則リストなどが含まれている。(コミック・リリーフ版) * 一部の版には、[[ハリー・ポッター]]や[[ロン・ウィーズリー]]による落書きが再現されており、あたかも[[ホグワーツ魔法魔術学校|ホグワーツ]]の図書館から持ち出された本であるかのような雰囲気を醸し出している。(コミック・リリーフ版)