フウーパーはアフリカを原産地とする、極めて鮮やかな色の羽毛を持つ魔法生物である。羽の色はオレンジ、ピンク、ライムグリーン、黄色などが確認されている。その羽根は、珍しい羽根ペンの材料としても利用される。 この鳥の最大の特徴は、その歌声にある。最初は心地よく聞こえるが、長時間聞き続けると聞き手の精神に影響を及ぼし、最終的には狂気に至らしめる。歴史上、奇人ユリックはフウーパーの歌を3ヶ月間聞き続けた結果、ウィゼンガモットの法廷にアナグマの死骸以外何も身に着けずに現れ、フウーパーの歌声が健康に良いと主張したという逸話が残っている。 フウーパーは、色鮮やかで美しい模様の卵を産む。 本詞条の情報のほとんどは、ニュート・スキャマンダー著の教科書『幻の動物とその生息地』に基づいている。
フウーパーをペットとして飼育することは可能だが、その危険な歌声のため、魔法省による厳格な規制が敷かれている。フウーパーを所有するには、必ず魔法省発行の許可証 (license) が必要となる。 また、販売されるフウーパーには、必ず静寂咒 (Silencio) がかけられていなければならない。この呪文は永続的ではないため、飼い主は毎月一回、フウーパーに静寂咒をかけ直す義務がある。この規制を怠ることは、深刻な結果を招く可能性がある。
フウーパーは、『ハリー・ポッター』原作小説7部作には直接登場しない。この生物に関する詳細な情報は、主にホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書である『幻の動物とその生息地』で解説されている。