ワガドゥー (Wagadou) は、世界に存在する十一の偉大な魔法学校の中で、アフリカ大陸に位置する最大の学校です。その歴史は千年以上を誇り、所在地はウガンダの「月の山脈」(現実世界でのルウェンゾリ山地)の山腹にあります。(Pottermore) この学校の建物は、山の側面を削って建てられ、一年中霧に包まれているため、まるで雲の上に浮かんでいるかのように見えると言われています。ワガドゥーの卒業生は、特に天文学、錬金術、そして自己変身術に秀でていることで国際的に知られています。(Pottermore) ワガドゥーの最も顕著な特徴の一つは、その魔法の実践方法にあります。多くの生徒は、杖がヨーロッパで発明される以前からのアフリカの伝統に従い、杖を使わずに指や手ぶりだけで呪文を操ることを学びます。これにより、ワガドゥーの生徒は、魔法省による「未成年者の道理に反する魔法の制限」に関する起訴を、杖を所持していないことを理由に回避できるという独自の利点を持っています。(Pottermore) 入学の通知方法も独特です。校長が「夢の使者」を送り、眠っている子供たちの夢の中に現れます。使者は子供にメッセージを託し、目が覚めた子供の手には、入学が許可されたことを示す刻印の入った石が握られているのです。(Pottermore)
ワガドゥーは、J.K. ローリングによる『ハリー・ポッター』シリーズの原作小説7冊の中では直接言及されていません。 しかし、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』において、ハーマイオニー・グレンジャーが、ボーバトン魔法アカデミーの生徒がアフリカにある魔法学校の生徒と文通している、と話す場面があります。このアフリカの学校がワガドゥーであった可能性が示唆されていますが、当時は校名が明かされていませんでした。 後の関連作品において、ワガドゥーの存在が明確にされました。
ワガドゥーの校舎内部に関する詳細な区域(例えば談話室や特定の教室など)については、現在のところ公式な情報源では明らかにされていません。