ペルー・バイパーツース

ペルー・バイパーツース (Peruvian Vipertooth) は、龍の一種であり、既知の龍の中で最も小型の種です。名前が示す通り、南米のペルー東部および北部の山岳地帯を原産地とします。銅色の滑らかな鱗と極めて毒性の強い牙が特徴で、その危険性から魔法省による分類は最高の「XXXXX」（魔法使い殺し／飼育・懐柔不可能）に指定されています。特に人間を好んで捕食するという、龍の中でも極めて危険な習性を持つことで知られています。

ペルー・バイパーツースは、19世紀末にその個体数が憂慮すべきレベルまで急増した記録が残っています。この龍は非常に隠密に行動するため発見が困難でしたが、その増加は魔法界にとって無視できない脅威となりました。事態を重く見た国際魔法使い連盟は、これ以上の繁殖と被害拡大を防ぐため、やむを得ず駆除隊を派遣し、個体数を抑制しました。この一件は、ペルー・バイパーツースの危険性を象徴する歴史的事件として記録されています。

• 全長: 約15フィート（約4.5メートル）。既知の龍の中で最も小さい。
• 鱗: 滑らかな手触りの銅色をしている。
• 身体的特徴: 背中に沿って黒い稜線模様が走り、頭には短い角を持つ。
• 牙: この種を最も特徴づける部位であり、極めて毒性が強い。Vipertooth（毒蛇の牙）という名前の由来となっている。
• 飛行能力: 小柄な体格を活かし、非常に素早く機敏に飛行することができる。
• 食性: ヤギや牛なども捕食しますが、特に人間を好物とするため、魔法使いにとって非常に危険な存在です。

ペルー・バイパーツースは、他の龍と同様、極めて強力な魔法生物であり、その身体の各部位は魔法的な価値を持ちます。

• 毒: 牙に含まれる猛毒は、魔法薬の材料として利用される可能性がありますが、その取り扱いは非常に危険です。
• ドラゴンの心臓の琴線: 他の龍と同様、その心臓の琴線は杖の芯材として非常に強力な素材となります。
• その他の部位: 皮、血液、角、肝臓なども、他の龍の部位と同様に強力な魔法的特性を持ち、様々な用途に用いられます。
• 魔法省分類: XXXXX
  • この分類は、魔法生物の中で最も危険なレベルを示し、「魔法使い殺しで、飼育したり懐柔したりするのは不可能」と定義されています。

• Peruvian (ペルーの): 原産地である南米の国、ペルーに由来します。
• Vipertooth (毒蛇の牙): 英語の Viper (毒蛇) と Tooth (牙) を組み合わせた造語です。この龍が持つ、極めて毒性の強い牙の特徴を的確に表しています。

• ペルー・バイパーツースに関する正典の情報は、主にニュート・スキャマンダー著の教科書『幻の動物とその生息地』に記載されています。
• 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のビデオゲーム版では、三大魔法学校対抗試合の第一の課題に登場する龍の候補でしたが、世話係の一人がドラゴンポックスに感染したため、ウェールズ・グリーン普通種に差し替えられました。（ゲーム設定）
• ゲーム『ホグワーツ・レガシー』の中でも、龍の一種としてその名前が言及されています。（ゲーム設定）