イルヴァーモーニー魔法魔術学校
基本情報
- タイプ (Type): 魔法学校
- 場所 (Location): アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、グレイルック山の山頂 (Pottermore)
- 所有者 / 住民 (Owner/Residents): 創設者はイゾルト・セイアとジェームズ・スチュワード。教職員と生徒。
- 重要な特徴 (Key Features):
- 創設者たちに由来する4つの寮が存在する。
- 生徒のローブは青とクランベリー色で、ゴルディオスの結び目のブローチで留める (Pottermore)。
記述と歴史
イルヴァーモーニー魔法魔術学校 (Ilvermorny School of Witchcraft and Wizardry) は、北アメリカ大陸における偉大な魔法教育機関であり、ホグワーツ魔法魔術学校に比肩する名門校の一つです。その創設の物語は、悲劇と愛、そして勇気に満ちています。 (Pottermore) 17世紀初頭、アイルランド出身の魔女イゾルト・セイアが、サラザール・スリザリンの子孫である叔母ゴームレイス・ゴーントの虐待から逃れるため、メイフラワー号でアメリカ大陸へ渡りました。彼女はそこでノー・マジのジェームズ・スチュワードと出会い、恋に落ちます。二人は共に、親を亡くした魔法族の少年、チャドウィック・ブートとウェブスター・ブートを養子として引き取りました。 子供たちのために魔法を教える小さな家が、イルヴァーモーニーの始まりでした。学校の名前は、イゾルトが生まれ育ち、ゴームレイスによって破壊されたアイルランドのコテージにちなんで名付けられました。 やがて学校の評判が広まると、イゾルトの存在を突き止めたゴームレイス・ゴーントがアメリカへ渡り、学校を襲撃します。ゴームレイスはサラザール・スリザリンの杖を使い、蛇語で校舎を眠らせましたが、イゾルトと家族、そして友人のパクワジであるウィリアムの活躍により撃退されました。この戦いは、イルヴァーモーニーの歴史における重要な出来事として語り継がれています。
在故事中的作用
イルヴァーモーニーは、J.K. ローリングによる原作小説7部作には登場しません。この学校に関するすべての情報は、公式サイト Pottermore (現在の Wizarding World) で発表された書き下ろし作品に由来します。 この学校は、『幻の動物とその生息地』シリーズの主人公であるポーペンティナ・ゴールドスタイン (ティナ) とクイーニー・ゴールドスタイン姉妹の母校として設定されており、北アメリカの魔法社会の背景を豊かにするために創造されました。これにより、ハリー・ポッターの世界観はイギリスだけでなく、よりグローバルな広がりを持つことになりました。
已知区域
- 正面玄関ホール (Entrance Hall): 円形の広間で、床の中央にはゴルディオスの結び目のシンボルが描かれています。壁際には、後述する4つの寮を象徴する魔法の彫刻が置かれています。
- 角水蛇 (Horned Serpent): 額の宝石が光る。
- ワンプス (Wampus): 咆哮する。
- サンダーバード (Thunderbird): 翼を打ち鳴らす。
- パクワジ (Pukwudgie): 矢を空中へ放つ。
- 複数の彫刻が反応した場合、生徒自身がどの寮に入るかを選択する権利を与えられます (Pottermore)。
幕後信息
- イルヴァーモーニーに関する詳細な物語「Ilvermorny School of Witchcraft and Wizardry」は、2016年6月28日に J.K. ローリングによって Pottermore で公開されました。
- この設定は、映画『幻の動物とその生息地』の公開に先立ち、物語の舞台となるアメリカの魔法ワールドの歴史と文化をファンに紹介する目的で執筆されました。
- 4つの寮の名前は、アメリカの神話や伝承に登場する魔法生物に基づいています。