ルーガルー

ルーガルー

ルーガルー (Rougagou) は、アメリカ合衆国ルイジアナ州の湿地帯に生息するとされる、犬の頭を持つ危険な魔法生物です。この生物に関する情報のほとんどは、J.K. ローリングのウェブサイト「Pottermore」(現在の Wizarding World)で明かされたものであり、原作小説七部作には一切登場しません。 その恐ろしい評判にもかかわらず、ルーガルーはアメリカの魔法界、特にイルヴァーモーニー魔法魔術学校の歴史において重要な位置を占めています。

ルーガルーは、ルイジアナ州のケイジャン(Cajun)の民間伝承に登場する「ルー・ガルー」(Loup-garou、フランス語で「狼人間」を意味する)に由来します。魔法界におけるルーガルーは、この伝説を反映した存在と考えられており、その姿は獲物を追い詰める獰猛な犬の頭を持つ怪物として描かれています (Pottermore)。 その毛は強力な魔法特性を持ち、杖芯として利用されることが知られていますが、この生物の凶暴性から毛の入手は極めて困難かつ危険です。

    • イルヴァーモーニー魔法魔術学校に存在する四つの寮のうちの一つは、この生物にちなんで「ルーガルー (ハウス)|ルーガルー寮」と名付けられています。
    • この寮は創設者の一人であるウェブスター・ブートによって設立されました。彼は気難しく忠実な性格で、この神秘的で恐ろしい生物に魅了されていたため、自身の寮の象徴として選びました (Pottermore)。
  • 杖の芯として
    • 20世紀初頭のアメリカの著名な職人、ヴィオレッタ・ボーヴェは、ルーガルーの毛を杖芯として使用することで知られていました。
    • ルーガルーの毛を芯に持つは、特に闇の魔術に惹かれる傾向があるとされ、所有者を選ぶ気難しいになると言われています (Pottermore)。その希少性と強力さから、ボーヴェのは一部の魔法使いに高く評価されました。

「ルーガルー」 (Rougagou) という名前は、フランス語で「狼人間」を意味する loup-garou が、ルイジアナ州のケイジャン・フランス語の方言で訛ったものです。このことから、この生物が狼人間と密接な関連を持つか、あるいはその一種であることが示唆されています。

  • ルーガルーに関するすべての正典情報は、J.K. ローリングがウェブサイト「Pottermore」で公開した「イルヴァーモーニー魔法魔術学校」および「1920年代アメリカの魔法界」に関する背景設定の文章が初出です。原作小説や映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の劇中には直接登場しません。