コーニッシュ・ピクシー

コーニッシュ・ピクシー

  • 分類 (Classification): 魔法生物 (Magical Creature)
  • 魔法省分類 (Ministry of Magic Classification): XXX(腕利きの魔法使いなら対処可能)(幻の動物とその生息地より)
  • 外見 (Appearance): 身長約20センチ(8インチ)、鮮やかなエレクトリックブルーの体色。尖った顔と、他の生物には理解できない甲高い声を持つ。
  • 特徴 (Characteristics): 背中に生えた翼で飛行が可能。非常にいたずら好きで破壊的な性質を持ち、集団で人間を持ち上げるほどの怪力を持つ。
  • 生息地 (Habitat): イギリスのコーンウォール地方。

コーニッシュ・ピクシーは、その名の通りイギリスのコーンウォール地方に生息することで知られる、極めて悪戯好きな魔法生物です。彼らはピクシー同士でしか理解できない、甲高い早口の言葉でコミュニケーションをとります。 体は小さいながらも驚くべき力を持ち、作中では複数でネビル・ロングボトムを耳で持ち上げてしまうほどの力を見せました。彼らの主な楽しみは、人間や他の生物をからかったり、周囲の物を破壊して混乱を引き起こしたりすることにあります。その破壊的な性質から、一般の魔法使いにとっては厄介な存在と見なされています。

コーニッシュ・ピクシーの最も有名な登場場面は、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』におけるギルデロイ・ロックハート教授の闇の魔術に対する防衛術の初授業です。

  1. ロックハートは「実践的な経験」を積ませるという名目で、カゴ一杯のピクシーを教室内で解き放ちました。
  2. しかし、彼はピクシーを全く制御することができず、解き放たれたピクシーたちは即座に教室を破壊し始めました。彼らはネビル・ロングボトムを耳で掴んでシャンデリアに吊るし、教科書を破り、インク瓶を投げつけるなど、大混乱を巻き起こしました。
  3. ロックハートがこの事態を収拾するために唱えた呪文、ペスキピクシ・ペステルノミ (Peskipiksi Pesternomi) は何の効果もありませんでした。この呪文が実在する有効なものなのか、あるいは彼がその場ででっち上げたものなのかは不明です。
  4. 最終的に、ロックハートが逃げ出した後、教室に残ったハーマイオニー・グレンジャー不動の呪文「`インモビラス`」を正確に使い、残りのピクシーたちの動きを完全に止めて事態を収拾しました。
  • コーニッシュ (Cornish): イギリス南西部の地名「コーンウォール (Cornwall)」に由来します。この地域は、妖精やピクシーといった存在に関する民間伝承が非常に豊かなことで知られています。
  • ピクシー (Pixie): イギリスの民間伝承に登場する、一般的に小さく、いたずら好きで、時には悪意のある行動をとるとされる神話上の生き物です。
  • 映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、原作の描写に忠実に、鮮やかな青い体で素早く飛び回り、悪意に満ちた笑い声を上げながら混乱を巻き起こす様子がCGによって効果的に映像化されています。
  • J・K・ローリングが執筆した副読本『幻の動物とその生息地』において、公式な魔法省による危険度分類が「XXX」であることが明記されており、その存在が世界観の中で公式に設定されています。