スウーピング・イーヴル (Swooping Evil)
基本情報
- タイプ (Type): 神奇生物
- 外見 (Appearance): 青と緑の鱗を持つ、蛇のような胴体と蝶のような巨大な翼を持つ生物。
- 特徴 (Features): 飛んでいない時は、緑色のトゲのついた小さな繭の中に収まっている。
- 食性 (Diet): 主に人間の脳を好む。
- 出典 (Source): 映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
詳細と習性
スウーピング・イーヴルは、非常に特異な生態を持つ神奇生物である(映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』)。その姿は一見すると爬虫類と昆虫の混合体のように見える。青と緑の美しい鱗に覆われた体を持ち、広げると巨大になる翼で空中を滑るように飛ぶことができる。 この生物の最も興味深い特徴の一つは、その二重の形態である。活動していない時は、トゲのついた緑色の小さな繭の中に完全に収縮している。この状態では非常に携帯しやすく、魔法動物学者であるニュー・スキャマンダーは彼の魔法のトランクの中でこの繭を保管していた。 スウーピング・イーヴルは肉食性で、特に人間の脳を好むため、非常に危険な生物と見なされている。その皮はいくつかの呪文をはじく特性を持っているようである。
魔法的な能力と利用法
スウーピング・イーヴルの最も重要な魔法的特性は、その毒にある。
- 忘却効果: この生物が分泌する毒は、適切に希釈して散布することで、悪い記憶を消し去る効果を持つ。この効果は、広範囲に及ぶ忘却呪文(オブリビエイト)と同様の役割を果たすことができる。ただし、毒の原液は極めて危険である。
劇中での役割
スウーピング・イーヴルは、ニュー・スキャマンダーの所有する神奇生物の一体として、1926年にニューヨークで起きた事件で重要な役割を果たした(映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』)。
- MACUSAからの脱出: ニュー・スキャマンダーとティナ・ゴールドスタインがアメリカ合衆国魔法議会 (MACUSA) の死刑室に捕らえられた際、ニュートは隠し持っていたスウーピング・イーヴルの繭を解き放った。スウーピング・イーヴルは死刑執行人たちを攻撃し、二人の脱出を助けた。
幕後情報
- スウーピング・イーヴルは、J.K. ローリングによる《ハ利ー・ポッター》原作小説シリーズには一切登場しない。この生物は、映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズのために特別に創作された存在である。
- その名称(Swooping Evil、直訳:急降下する悪)は、その飛行方法と危険な性質を的確に表している。