ティベリウス・オグデン

ティベリウス・オグデンは、ウィゼンガモット の古参メンバーであり、アルバス・ダンブルドアの旧友です。魔法界の最高法廷において、彼は公正さと原則を重んじる人物として描かれています。特に、ハリー・ポッターの懲戒尋問において、魔法省の不当な手続きに公然と異議を唱えたことで知られています。

彼の生涯に関する詳細は不明ですが、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で重要な役割を果たします。 1995年8月12日、ハリー・ポッター吸魂鬼 (ディメンター) に対して守護霊の呪文を使用した件で開かれた懲戒尋問に、ウィゼンガモットのメンバーとして出席しました。当時の魔法大臣コーネリウス・ファッジと次官のドローレス・アンブリッジは、尋問の時間を密かに変更することで、ハリーの弁護人であるダンブルドアを締め出そうと画策しました。 しかし、オグデンはこの不公正なやり方に毅然として異議を唱えました。彼は、証人であるダンブルドアの出席が認められないのであれば、抗議のためにウィゼンガモットを辞任するとその場で宣言しました。この力強い抗議により、ファッジは手続きの遵守を余儀なくされ、最終的にダンブルドアは法廷に入ることができました。

原作において彼の外見に関する具体的な描写はありません。しかし、「朗々とした、力強い声」を持つとされており、堂々とした人物であることが示唆されています。 性格は極めて公正かつ実直です。長年の友人であるダンブルドアへの忠誠心が厚く、権力に屈することなく自らの信じる正義を貫く勇気を持っています。魔法省の腐敗や不正に対して、公の場で声を上げることを厭わない、原則を重んじる魔法使いです。

ウィゼンガモットの上級メンバーであることから、優れた魔法使いであったと推測されますが、作中で彼の魔法能力が具体的に示される場面はありません。使用する守護霊の形態なども不明です。

彼が所有する特筆すべき魔法の品は知られていません。

  • アルバス・ダンブルドア - 長年の友人であり、信頼の置ける盟友です。ダンブルドアが魔法界で孤立していた時期にも、彼を公然と支持しました。
  • コーネリウス・ファッジ - 魔法大臣として不当な権力を行使するファッジに対し、法廷の場で公然と反対の立場を示しました。
  • ドローレス・アンブリッジ - アンブリッジの姑息なやり方に真っ向から反対し、彼女の企みを阻止する一因となりました。
  • ティベリウス (Tiberius) - ローマ帝国の第2代皇帝ティベリウスに由来する可能性があります。この名前は、権威、伝統、そして厳格さを連想させます。
  • オグデン (Ogden) - 英語圏の一般的な姓です。魔法界では有名な酒「オグデン社のオールド熱々ウィスキー」が存在しますが、彼とこのブランドとの間に直接的な関係があるかどうかは不明です。