フローバーの粘液

フローバーワーム (Flobberworm) から分泌される粘液。原作の記述から、緑色でとろみがある物質であることが示唆されている。魔法薬の材料として一般的に使用されるが、特に珍重されるものではなく、基本的な材料の一つとして扱われる。

フローバーの粘液は、主に魔法薬の材料としてその特性を発揮する。

  • 増粘剤として: 最も基本的な用途の一つは、薬液の粘性を高めることである。その粘り気のある性質は、多くの魔法薬で安定剤や基剤として機能する。
  • 特定の魔法薬の成分:
    1. ふくれ薬 (Swelling Solution): ホグワーツの2年生が魔法薬学の授業で調合する薬の材料の一つ。
    2. 頭髪用発毛薬 (Hair-Raising Potion): この薬の調合にも使用されることが知られている。
    3. 精力回復薬 (Wiggenweld Potion): 治癒効果のあるこの薬の主要な成分の一つである。(ゲーム設定)

フローバーの粘液は、古代から基本的な魔法薬の材料として認識されていたと考えられるが、特定の歴史的出来事との関連は記述されていない。ホグワーツ魔法魔術学校では、低学年の魔法薬学の授業で頻繁に使用される基本的な材料であり、生徒用の備品棚に常備されている。

フローバーの粘液は、物語において魔法界の日常や学校生活の現実的な側面を描写するための要素として機能する。高価で希少な材料だけでなく、このような地味で普遍的な材料が存在することを示している。

  • ビデオゲーム『ワンダーブック:ブックオブポーションズ』(Wonderbook: Book of Potions) や『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎』(Harry Potter: Hogwarts Mystery) では、フローバーの粘液が様々な魔法薬の材料として登場し、その用途が原作小説以上に拡張されて描かれている。(ゲーム設定)