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オブスキュラス

概要

オブスキュラス (Obscurus) とは、若い魔法使い魔女が虐待などの精神的・肉体的苦痛によって自らの魔法の力を抑圧した結果、体内で形成される闇の魔力を持った寄生的な力のことです。この現象は、主に『ファンタスティック・ビースト』シリーズで詳細に描かれた概念です。(『ファンタスティック・ビースト』シリーズ設定) オブスキュラスを宿した人間は オブスキュリアル (Obscurial) と呼ばれます。オブスキュリアルは通常、その強大な力に耐えられず 10 歳の誕生日を迎える前に命を落とすことがほとんどです。

性質と特徴

既知の事例

  1. クリーデンス・ベアボーン: (『ファンタスティック・ビースト』シリーズ設定) 20 世紀初頭のアメリカに住んでいた青年。強力なオブスキュリアルであり、10 歳を過ぎても生存していた極めて稀な例です。彼のオブスキュラスはニューヨーク市に壊滅的な被害を与えました。
  2. アリアナ・ダンブルドア: 『ハリー・ポッターと死の秘宝』において、アバーフォース・ダンブルドアが語った彼女の状態は、オブスキュリアルの特徴と酷似しています。彼女は幼少期にマグルの少年たちから暴行を受けたことで心を閉ざし、魔法を制御できなくなりました。その力は内側で暴発し、母親のケンドラを死に至らしめました。原作小説には「オブスキュラス」という言葉は登場しませんが、後に『ファンタスティック・ビースト』で提示された設定によって、彼女がオブスキュリアルであったことが強く示唆されています。
  3. スーダンの少女: (『ファンタスティック・ビースト』シリーズ設定) ニュート・スキャマンダーが研究のために保護していたオブスキュラスの元の宿主。8 歳で亡くなったとされています。

名前の語源

“Obscurus” はラテン語で「暗い」「不明瞭な」「隠された」といった意味を持つ形容詞 obscūrus に由来します。これは、抑圧され、隠された魔法の本質を的確に表しています。

幕後情報