トライウィザード・トーナメント (三校対抗試合) は、ヨーロッパの三大魔法学校であるホグワーツ魔法魔術学校、ボーバトン魔法アカデミー、ダームストラング専門学校の間で開催される、伝説的な魔法技術の競技会です。この大会は、異なる国の若き魔法使いと魔女たちの間に国際的な友好関係を築くことを目的としています。しかし、その競技内容は極めて危険であり、過去には多くの死者を出したため、長らく中断されていました。
大会の参加資格は、成人年齢である17歳以上の生徒に限られます。各校の立候補者は、自身の名前と学校名を書いた羊皮紙を炎のゴブレットに投じます。ゴブレットは完全に公平な選者として、各校から最もふさわしい代表選手(チャンピオン)を一人ずつ選び出します。1994年の大会では、バーテミウス・クラウチ・ジュニアの強力な錯乱の呪文によって、ハリー・ポッターが異例の四人目の代表選手として選ばれました。
代表選手は、一年間にわたって三つの非常に危険な課題に挑み、その遂行能力を採点されます。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』における物語の根幹をなす出来事です。この大会は、死喰い人であるバーテミウス・クラウチ・ジュニアが、アラスター・ムーディになりすますための隠れ蓑として利用されました。彼の目的は、ハリー・ポッターをすべての課題で勝利させ、最終課題のゴール地点に置かれたトライウィザード杯に触れさせることでした。この杯は、ハリーをリトル・ハングルトンの墓地へ転送するポートキーにすり替えられていました。 この策略の結果、セドリック・ディゴリーはピーター・ペティグリューによって殺害され、ヴォルデモート卿はハリーの血を使って完全な肉体を取り戻し、復活を遂げました。復活した大会は、その創設理念とは裏腹に、第二次魔法戦争の幕開けとなる悲劇を引き起こしました。