コカトリス

  • タイプ: 魔法生物
  • 所有者: なし
  • 製作者: 該当なし (生物種であるため)

J.K.ローリングによる原作小説シリーズにおいて、コカトリスの具体的な外見に関する描写は存在しない。 一般的に、神話や伝説上のコカトリスは雄鶏の頭部と、蛇やドラゴンのような体を持つ怪物として知られているが、これが「ハリー・ポッター」の世界観におけるコカトリスの姿と一致するかは不明である。

原作において具体的な魔法の能力は明記されていないが、その危険性は極めて高いことが示唆されている。 1792年の三大魔法学校対抗試合において、当時のホグワーツ魔法魔術学校ボーバトン魔法アカデミーダームストラング専門学校の各校長をたった一匹で負傷させたという記録から、非常に強力な戦闘能力を持つと考えられる。

魔法史においてコカトリスが明確に言及されるのは、1792年に開催された三大魔法学校対抗試合に関連する事件のみである。 この年の大会で、課題に用いられたか、あるいは偶発的に解き放たれたコカトリスが暴走し、観覧していた三大魔法学校の校長全員を負傷させるという大惨事を引き起こした。この事件はトーナメントが長期間にわたって中止される直接的な原因となり、1994年に大会が再開された際にアルバス・ダンブルドアがその歴史的危険性の一例として言及した。

物語の本編に直接登場することはなく、その存在は主に三大魔法学校対抗試合の歴史的な危険性を強調するための背景設定として機能している。1792年の「コカトリス暴走事件」は、この伝説的な大会がいかに過酷で、時には死者を出してきたかを象徴する逸話として語られる。

原作小説では言及のみの存在だが、一部のビデオゲーム作品では敵キャラクターとして登場し、その姿が具体的に描かれている。