エラんペントの角
基本情報
- タイプ: 魔法生物の部位、魔法薬の材料、危険物B級商品
- 所有者: ゼノフィリウス・ラブグッド(作中で登場したもの)
- 供給源: エラんペント
説明と外観
エラんペントの頭部にある、巨大で鋭く、螺旋状にねじれた灰色の角。内部には爆発性のある液体が含まれているため、非常に危険な物体として知られている。 『ハリー・ポッターと死の秘宝』でラブグッド家に飾られていたものは、非常に大きく、先端が鋭利であった。ゼノフィリウス・ラブグッドはこれをしわくちゃ角スノーカックの角だと信じていたが、ハーマイオニー・グレンジャーは即座にエラんペントの角であると見抜いた。
魔法的な特性と用途
エラんペントの角が持つ最も特筆すべき性質は、その内部に満たされた爆発性の液体である。この液体が注入された物体は、いかなるものであっても激しく爆発する。角そのものも非常に頑丈で、皮膚や金属さえも貫通する力を持つ。 その危険性から、魔法省によって危険物B級商品に指定されており、取引は厳しく規制されている。
- 武器として: 意図せずとも、その爆発性から強力な武器となりうる。わずかな衝撃や呪文の接触でも大爆発を引き起こす可能性がある。
歴史
この角は、アフリカを原産地とする大型の魔法生物エラんペントから採取される。その危険性と希少性から、闇市場などで取引されることがある。ゼノフィリウス・ラブグッドが入手した角の具体的な入手経路は不明であるが、彼自身はその価値と危険性を正しく認識していなかった。
物語における役割
エラんペントの角は、『ハリー・ポッターと死の秘宝』において、物語の重要な転換点で役割を果たす。 ゼノフィリウス・ラブグッドは、ルーナ・ラブグッドを死喰い人から取り戻すために、ハリー・ポッターを裏切って引き渡そうと画策した。ラブグッド家に死喰い人たちが到着した際、戦闘の中で放たれた呪文がこの角に命中した。 その結果、角は大爆発を起こし、ラブグッド家の大部分を破壊した。この混乱に乗じて、ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、そしてハーマイオニー・グレンジャーの三人は隠れマントを被り、姿くらましで辛くもその場から脱出することに成功した。もしこの爆発がなければ、三人は死喰い人に捕らえられていた可能性が高い。
幕後情報
- 映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』では、発情期に陥った雌のエラんペントがニューヨークのセントラルパーク動物園から脱走し、騒動を巻き起こす。その巨大な角の破壊力が視覚的に描かれており、ニュート・スキャマンダーが特殊な麝香を使って鎮め、スーツケースに戻すシーンが登場する。(映画設定)