ドラゴン痘
概要
ドラゴン痘 (Dragon Pox) は、魔法使いと魔女の間で流行する、伝染性が高く危険な病気である。この病気は特に高齢者にとっては致命的となることがあり、治癒した場合でも永続的な後遺症を残すことがある。マグルはこの病気に対する免疫を持っているため、感染しない。 症状の詳細は原著では詳しく描写されていないが、罹患すると緑と紫の発疹が体中に現れ、治癒後も天然痘のような痕(あばた)が残ることが示唆されている(エルファイアス・ドージの例)。
歴史
ドラゴン痘は魔法界において古くから知られる病気であり、何世紀にもわたって多くの魔法使いの命を奪ってきた。 16世紀の著名な癒者であったガンヒルダ・オブ・ゴースムーア (Gunhilda of Gorsemoor) は、この病気の治療法を開発したことで知られている。彼女の功績により、ドラゴン痘は致死性の病から治療可能な病へと変わったが、依然として危険な病気であることに変わりはない。(Pottermore)
物語における言及
ドラゴン痘は物語の中で、登場人物の経歴や死因として複数回言及される。
- エルファイアス・ドージはホグワーツ魔法魔術学校に入学する直前にドラゴン痘に罹患した。このため彼は他の生徒より一年遅れて入学することになり、後遺症として顔にあばたが残った。
- ハリー・ポッターの父方の祖父母であるフリーモント・ポッターとユーフェミア・ポッターは、息子ジェームズ・ポッターがリリー・エバンズと結婚したのち、相次いでドラゴン痘に罹患し亡くなった。(Pottermore)
既知の感染者
- 生存者
- エルファイアス・ドージ:回復したが、後遺症が残った。
- 死亡者
- フリーモント・ポッター (Pottermore)
- ユーフェミア・ポッター (Pottermore)
- 偽りの報告
- ケンドラ・ダンブルドア:公式の死因とされたが、実際は異なる。