おできの治療薬

• タイプ (Type): 魔法薬 (治療薬)
• 主な効果 (Effect): おでき、吹き出物、その他の皮膚の炎症を治療する。
• 既知の材料 (Known Ingredients):
  • 乾燥イラクサ (Dried nettles)
  • 砕いた蛇の牙 (Crushed snake fangs)
  • 角のあるナメクジ (Horned slugs)
  • ヤマアラシの針 (Porcupine quills)
• 色と特徴 (Color and Characteristics): 正しく調合された際の正確な色は不明。調合に失敗した魔法薬は緑色になり、酸性の緑色の煙を出し、大鍋を溶かすほどの腐食性を持つ。

おできの治療薬は、最も基本的な治療薬の一つであり、その名の通り皮膚にできたおできを治す効果がある。その効能は単純だが、調合プロセスには正確さが求められる。 この魔法薬は、ホグワーツ魔法魔術学校の1年生が最初に学ぶ課題の一つであり、基本的な調合技術を試す上で重要な役割を果たす。特に重要な手順は、調合の最終段階で 大鍋を火から下ろした後に ヤマアラシの針を加えることである。この手順を誤ると、魔法薬は激しく反応し、甲高い音を立てて噴出し、周囲に飛散する。この失敗した液体に触れると、深刻なおできができてしまう。

この魔法薬は、『ハリー・ポッターと賢者の石』でハリー・ポッターたちが受ける最初の魔法薬学の授業で登場する。この授業は、いくつかの重要な役割を果たしている。

• 登場人物の紹介:
  • ネビル・ロングボトム: 彼はヤマアラシの針を大鍋がまだ火にかかっているうちに入れてしまい、大鍋を溶かすという典型的な失敗を犯す。これにより、彼の魔法薬学における不器用さが初めて明確に示された。
  • ハーマイオニー・グレンジャー: 彼女は教科書の指示通りに完璧な魔法薬を調合し、その優秀さと勤勉さを見せつけた。
  • セブルス・スネイプ: 担当教授であるスネイプは、この授業を通してハリーに対して偏見に満ちた厳しい態度をとり、グリフィンドール寮の生徒を不当に扱う彼の指導スタイルを確立した。彼はネビルの失敗をハリーのせいだと決めつけ、グリフィンドールから点を引いた。
• 物語の伏線: スネイプは、失敗した魔法薬でひどいおできができたネビルを、杖の一振りで簡単に治してみせた。これは、彼の魔法薬学だけでなく、治癒魔法においても高い能力を持っていることを示唆している。

• 様々な『ハリー・ポッター』関連のビデオゲームにおいて、おできの治療薬はプレイヤーが最初に習得する基本的な回復アイテムとして頻繁に登場する。（ゲーム設定）