カイポラ

カイポラ

  • 分類 (Classification): 精霊 (Spirit)
  • 生息地 (Habitat): ブラジルの熱帯雨林
  • 特徴 (Characteristics): 小柄で毛深く、夜行性、非常にいたずら好き
  • 関連場所 (Related Place): カステロブルーシュ

カイポラ (Caipora) は、ブラジルの熱帯雨林に生息するとされる、小さく毛むくじゃらの精霊のような魔法生物です。彼らは非常に素早く、トリッキーな性質を持つことで知られています。夜になると姿を現し、森の中を動き回ります。 その性格は極めていたずら好きであり、遭遇した魔法使いや マグル (ブラジルでは「トルーシャ」と呼ばれる) をからかったり、道に迷わせたりすることがあります。しかし、その行動は悪意からというよりも、遊び心や縄張りを守るためのものと考えられています。彼らの存在は、カステロブルーシュ の生徒たちにとっては身近なものですが、その姿をはっきりと捉えることは困難です。

カイポラは、南米に位置する魔法学校 カステロブルーシュ の守護者として、極めて重要な役割を担っています。彼らは学校の敷地とそこに住む生徒たちを、外部の侵入者や危険から守っています。 カステロブルーシュ の校長によれば、カイポラは城がマグルの目には廃墟にしか見えないようにするための強力な保護呪文の一部を担っており、そのいたずら好きな性質は、招かれざる客を混乱させ、追い払うのに役立っています。カイポラは生徒たちに対しては友好的ですが、彼らの悪ふざけの対象になることもあります。

「カイポラ」という名前は、ブラジルの先住民であるトゥピ・グアラニー族の神話に由来します。神話におけるカイポラは、森の動物たちを守る森の精霊または守護者です。この神話上の存在は、森の恵みに感謝しない狩人を罰するために、様々な幻覚を見せたり、道をくらませたりするトリックスターとして描かれています。J.K. ローリングが設定した魔法生物のカイポラも、この神話上の特徴を色濃く受け継いでいます。

  • カイポラは、『ハリー・ポッター』シリーズの原作小説7作品には登場しません。
  • この魔法生物に関するすべての情報は、J.K. ローリングが監修したウェブサイト Pottermore (現在の Wizarding World) で、世界の魔法学校に関する追加情報として初めて公開されました (Pottermore)。