デビルズ・スネア (Devil's Snare)
基本情報
- 種類 (Type): 魔法植物
- 特徴 (Characteristics): 暗く湿った環境を好み、蛇のような蔓で獲物を絞め殺す。
- 弱点 (Weakness): 光と暖かさ。特に日光や火に弱い。
- 生息地 (Habitat): 暗く湿った場所。
詳細と特性
デビルズ・スネアは、長く柔らかい蔓を持つ、蛇に似た肉食の魔法植物である。暗く湿った場所を好み、光を極端に嫌う性質を持つ。 この植物は、接触した生物に蔓を巻きつけて捕らえる。獲物がもがけばもがくほど、蔓はきつく締まり、最終的には相手を窒息死させる。パニックに陥らず、体をリラックスさせることが、攻撃を緩めるための鍵となるが、最終的な脱出には魔法が必要である。 最大の弱点は光と暖かさである。インセンディオ (Incendio) のような炎を生み出す呪文や、ルーモス・ソレム (Lumos Solem) のような太陽光を作り出す呪文を浴びせると、蔓を急速に後退させる。
物語における役割
- ブロデリック・ボードの殺害: 1996年、聖マンゴ魔法疾患傷害病院に入院していた魔法省の無言者、ブロデリック・ボードへのクリスマスプレゼントに偽装して送りつけられた。油断して触れたボードは、デビルズ・スネアによって絞殺された。これは、この植物が暗殺の道具としても利用されうる危険性を示している。
名前の由来
英語名の Devil's Snare は、その危険で邪悪な性質を示す「Devil(悪魔)」と、獲物を捕らえるための「Snare(罠)」を組み合わせたもので、「悪魔の罠」と直訳できる。その名の通り、獲物を捕らえて離さない恐ろしい性質を的確に表している。
幕後情報
原作小説『ハリー・ポッターと賢者の石』では、ハーマイオニーがデビルズ・スネアを撃退するために使用したのは、彼女が携帯していた瓶詰めの青い火である。しかし、映画版ではこの場面が変更され、太陽光を生み出す呪文「ルーモス・ソレム」が使われた。この呪文は原作のこの時点では登場していないため、映画版独自の演出である。