メロウ
基本情報
- 種族 (Species): 人魚 (Merpeople)
- 分類 (Classification): 魔法生物
- 魔法省分類 (Ministry of Magic Classification): XXXX (危険/専門知識を持つ魔法使いにのみ飼育可能) (幻の動物とその生息地)
- 原産地 (Native to): アイルランド (Ireland)
- 言語 (Language): マーミッシュ語 (Mermish)
- 特徴 (Distinguishing features): 他の人魚種族ほど美しい容姿ではないとされる (幻の動物とその生息地)
説明と特徴
メロウはアイルランドを原産地とする人魚の一種です。ギリシャのサイレンやスコットランドのセルキーといった他の人魚種族とは区別されています。彼らの外見は、一般的に美しいとされる人魚のイメージとは異なり、あまり魅力的ではないと伝えられています(幻の動物とその生息地)。 全ての人魚と同様に、メロウもまた独自の言語であるマーミッシュ語を話します。この言語は水中で発せられる甲高い叫び声のように聞こえ、アルバス・ダンブルドアを含む一部の熟練した魔法使いだけが理解できます。彼らは組織化されたコミュニティを形成し、水中で生活するための独自の文化を持っています。人魚は知的な生物ですが、自らの意思で魔法省の「ヒトたる存在」ではなく「動物」への分類を望んだため、魔法生物として扱われています。
物語における役割
アイルランド原産のメロウそのものは、『ハリー・ポッター』シリーズの物語本編には直接登場しません。 しかし、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で描かれた三大魔法学校対抗試合の第二の課題において、ホグワーツの黒い湖に生息する人魚の一団が重要な役割を果たします。湖の人魚たちはスコットランド原産のセルキーであり、メロウとは近縁種にあたります。彼らは灰色がかった肌、緑色の濃い髪、黄色い目を持ち、粗末な槍を携えていました。課題では、彼らの水中集落から人質を救出することが目的となり、ハリー・ポッターは彼らの監視下で課題に挑みました。この出来事を通して、人魚が排他的で誇り高い種族であることが示されました。
名前の由来と神話
「メロウ (Merrow)」という名前は、アイルランドの神話に登場する海の生き物「ムルーフ (murúch)」に由来します。神話におけるメロウは、人間の男性を誘惑する美しい人魚として描かれることもあれば、嵐の前兆として恐れられる存在として描かれることもあります。J.K. ローリングは、こうした現実世界の民間伝承から着想を得て、魔法ワールドの生物を創造することがよくあります。
幕後情報
- メロウに関する分類や特徴の大部分は、教科書という設定の副読本『幻の動物とその生息地』で初めて詳しく説明されました。