マーミッシュ語

マーミッシュ語 (Mermish) は、人魚たちが使用する固有の言語です。この言語の最も顕著な特徴は、地上(空気中)と水中で聞こえ方が全く異なる点にあります。作中では、主に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』における三大魔法学校対抗試合の第二の課題で重要な役割を果たしました。

  • 地上での聞こえ方: 空気中でマーミッシュ語を聞くと、人間には意味をなさない「金切り声のような騒音」として認識されます。ハリー・ポッター金色の卵を最初に開けたとき、その音を「この世のものとは思えない、叫び声やわめき声がごちゃ混ぜになったような音」と表現しました。
  • 水中での聞こえ方: 水中で聞くと、マーミッシュ語は明瞭で理解可能な言語に変わります。ハリー・ポッター監督生のバスルーム金色の卵を水中に沈めた際、卵が発していた金切り声が、課題のヒントを告げる歌声に変わることを発見しました。
  • 話し手と理解者: 人魚のネイティブ言語であるほか、一部の魔法使いもこの言語を習得しています。アルバス・ダンブルドアはマーミッシュ語を流暢に理解し、第二の課題の後に黒い湖人魚の長と会話をしました。また、国際魔法協力部に所属していたバーテミウス・クラウチ・シニアも、多言語に堪能な人物としてマーミッシュ語を話せることが知られています。

マーミッシュ語は、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で物語の鍵を握る要素として登場します。

英語名の “Mermish” は、“Mer-“(人魚を意味する mermaidmerman の接頭辞)に、言語を示す接尾辞 ”-ish”(EnglishSpanish のように)を組み合わせたものです。日本語の「マーミッシュ語」は、この英語名をカタカナで音写し、「語」を付け加えたものです。

  • 映画での描写: 映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』では、金色の卵が開かれた際の金切り声と、水中で聞こえる歌声が音響効果で巧みに表現されています。(映画設定)