気絶呪文
呪文の基本情報
- 呪文 (Incantation): Stupefy (ステューピファイ)
- 発音 (Pronunciation): STOO-puh-fye (ストゥーピファイ)
- 杖の動き (Wand Movement): 原作では特に記述なし。
- 光の色 (Light Color): 赤
- 効果 (Effect): 対象を気絶させ、意識不明の状態にする。強力な呪文は対象を物理的に後方へ吹き飛ばすこともある。
- 分類 (Type): 魔呪 (Charm)
既知の用途と歴史
気絶呪文は、魔法使いたちの決闘において最も一般的に使用される攻撃呪文の一つです。相手を傷つけることなく無力化できるため、闇の魔術に対する防衛術の基本的なスキルとして広く教えられています。 物語全体を通して、数多くの場面で使用されています。
- 三校対抗試合: 第三の課題で、ハリー・ポッターは迷路内で爆発音を立てる尾をもつスキュートに対してこの呪文を使用しました。また、服従の呪文にかけられたビクトール・クラムがセドリック・ディゴリーを気絶させるためにも使用しました。
- 危険性: 単独では比較的安全な呪文ですが、複数の気絶呪文を同時に受けると深刻なダメージ、あるいは生命の危険さえ伴います。ミネルバ・マクゴナガルは、ドローレス・アンブリッジ一行からルビウス・ハグリッドを庇った際、4発の呪文を胸に受け、聖マンゴ魔法疾患傷害病院への入院を余儀なくされました。
学習と対抗策
この呪文はホグワーツ魔法魔術学校の闇の魔術に対する防衛術で教えられる基本的な戦闘呪文です。ハリー・ポッターが結成したダンブルドア軍団では、メンバーたちが互いに練習を重ね、その技術を習得しました。
- 解除呪文: 気絶させられた人物を意識回復させるには、蘇生呪文であるリナベイト (Rennervate) が用いられます。なお、日本語版の初期の翻訳では「エナーベイト」 (Enervate) とされていましたが、後の版で原作に合わせて「リナベイト」に修正されました。
語源
呪文の「ステューピファイ」 (Stupefy) は、ラテン語の「stupeo」(麻痺させる、ぼうっとさせる)と「facere」(作る、する)を組み合わせたものです。これを合わせると「麻痺させる者」「気絶させる」といった意味になります。
舞台裏情報
- 映画版では、気絶呪文が命中した際に対象がしばしば物理的に大きく吹き飛ばされる派手な演出がなされています。原作でも強力な呪文が相手を吹き飛ばす描写はありますが、映画版ではその効果がより強調されています。(映画設定)