サンダーバード寮は、北アメリカに位置する伊法魔尼魔法学校 (Ilvermorny School of Witchcraft and Wizardry) に存在する四つの寮のうちの一つです。この寮に関するすべての情報は、ハリー・ポッター本編七部作には記載されておらず、J.K. ローリングがウェブサイトPottermoreで公開した補足情報に基づいています。 この寮は、伊法魔尼魔法学校の創設者の一人であるチャドウィック・ブート (Chadwick Boot) によって、彼が最も愛した魔法生物であるサンダーバードにちなんで名付けられました。サンダーバードは飛行中に嵐を巻き起こすことができる、強力な魔法鳥です。(Pottermore) 伊法魔尼魔法学校の分寮儀式はホグワーツとは異なり、新入生がエントランスホールの中央に立つと、四つの寮を象徴する木製の彫刻が反応します。サンダーバード寮が特定の生徒を自寮生として選ぶ際には、その彫刻が力強く翼を打ち鳴らして意思を示します。複数の寮が一人の生徒を指名した場合、最終的な選択権はその生徒自身に与えられます。(Pottermore) サンダーバード寮は、魔女や魔法使いの「魂」を象徴し、冒険を好む者を歓迎すると言われています。
サンダーバード寮は、ハリー・ポッター本編の七部作には一切登場しません。この寮は、魔法ワールドの世界観をイギリス国外、特にアメリカへと広げるための重要な設定として機能しています。
サンダーバード寮の談話室や寝室の具体的な場所、構造、内装については、現在のところ公式な情報源では明かされていません。
サンダーバード寮を含む伊法魔尼魔法学校の四寮のコンセプトは、2016年に映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開に先立ち、J.K. ローリングによってPottermore上で発表されました。これは、映画の舞台となる1920年代のアメリカ魔法界に深みと背景を与えることを目的としていました。 各寮が魔女や魔法使いの体の特定の部分を象徴するというアイデア(サンダーバードは魂、ワンプスは肉体、角水蛇は精神、パクワジは心臓)は、ホグワーツの寮とは異なる伊法魔尼魔法学校独自の特色です。(Pottermore)