セーレム魔女協会は、アメリカ合衆国に拠点を置く魔女たちの団体です。この組織に関する唯一の言及は、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』において、1994年にイギリスで開催された第422回クィディッチ・ワールドカップのキャンプ場での出来事です。 当時、キャンプ場には「セーレム魔女協会」と書かれた横断幕が掲げられており、その下には一群の中年の魔女たちが集まっていました。彼女たちは星条旗柄のクリノリンドレスを身につけていたと描写されています(映画設定)。ロン・ウィーズリーは、協会のメンバーの一人が自分の杖で火をつつこうとしているのを目撃し、彼女たちが魔法省とトラブルを起こすのではないかと懸念していました。 この協会の存在は、クィディッチ・ワールドカップが世界中の魔法族コミュニティから参加者を集める、極めて国際的なイベントであることを示す一例です。
「セーレム」という名称は、17世紀末にマグルのアメリカ植民地(マサチューセッツ州セーレム村)で実際に起きた歴史的な大事件、「セーレム魔女裁判」に由来すると考えられています。 この事件は、マグル社会における魔女狩りのヒステリーと悲劇を象徴するものであり、アメリカ合衆国の魔法族コミュニティの歴史、特にアメリカ合衆国魔法議会 (MACUSA) の設立と、魔法界と非魔法界(ノー・マジ社会)との間の厳格な分離政策に深い影響を与えました。(ポッターモア)