北の塔はホグワーツ城に数ある塔の一つで、主に占い学の教室として使用されています。塔の最上部にある教室へは、狭い螺旋階段を上りきった先にある小さな踊り場から、天井に設けられた円形の落とし戸を通り、銀色のはしごを使って入室します。 シビル・トレローニー教授が長年この場所を教室兼住居として使用しており、彼女の好みが色濃く反映されています。室内は屋根裏部屋と古風な喫茶店を混ぜたような雰囲気で、常に薄暗く、暖炉の火とお香のような甘い香りで満たされています。深紅のカーテンで覆われたランプが薄明かりを灯し、壁際には数多くの水晶玉やティーカップ、その他の占い道具が置かれた棚が並んでいます。生徒たちは小さな円卓を囲み、チンツ生地のアームチェアやプーフ(クッションスツール)に座って授業を受けます。 1995年から1996年にかけて、ドローレス・アンブリッジによってトレローニー教授が一時解雇された際、アルバス・ダンブルドアは後任としてケンタウルスのフィレンツェを雇いました。フィレンツェの授業のために、教室は魔法によって床に苔が生え、木々が茂り、天井が星空のように見える森の空き地に似た環境へと姿を変えました。アンブリッジ失脚後、トレローニー教授が復職し、フィレンツェと共に教鞭をとることになったため、教室は再び元の姿に戻されたか、あるいは二人が共有して使用していたと考えられます。
北の塔は、占い学に関連するいくつかの重要な出来事の舞台となりました。